桔梗の華【戦国無双】【刀剣乱舞】 (ページ14)

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13.圧倒的な力ページ14

｢おはようございます。絢音殿。｣

｢おはようございます。｣

土田御前の呼び出しから数日後、彼女は既にここの家臣達と良好な関係を築いていた

それは彼女をよしとしない者が、手合わせを頼んだところすぐに沈められたこと

そして、信秀や重臣の書簡などの手伝いが驚く程にはやかったこと

後は彼女の性格のことであった
押し付けがましくなく、気配りがとても上手だったのだ

勿論、彼女は全く気づいていないが……

突然のことだった

『謀反である！！
出あえ！殿のもとには行かせるな！！！！』

謀反が起きたのである
起こしたのは位の高いある家
その為にかなりの数が攻め込んできた

城内は一気に騒がしくなった

｢主。御命令を。｣

攻められている真っ只中、絢音は信長の前で跪いて頭を垂れ、その言葉を発した

信長の中で言い表せない激情が渦巻いた

｢絢…。命令だ、この謀反を止めよ。｣

｢御身の御心のままに。｣

その後は一瞬であった

自分と戦っていた男達が次々に倒れていく

首を切られ、胴を半分に切られ、心の臓を刺され…そしてある1箇所に目が集まった

謀反を起こした家の主が気絶させられ転がされている

そこには、2振りの打刀から血を滴らせ、その男に刀を向けて、見下ろしている絢音であった

｢主。｣
絢音が信長の目の前に現れて跪く

｢大儀であった。｣

信長は不敵に笑った

この事により絢音の評価は鰻登りとなった
なかには崇拝する者も現れた

そして彼女はこう呼ばれた

美しく、可憐で華奢な容姿をしながら情けをかけず一瞬きの間で主の害を排除する、圧倒的な強さより……

"姫夜叉"と