イロトリドリ【短編集】

【昼と夜では違う顔】２ ページ7

貴女「(助けて……！リクオくん…！)」

ババッ！…っと音がしたかと思うと…目の前には、一人誰かが立って居た。

「人の女に手ェ出すとは…いい度胸だな。てめェ等、覚悟は出来てんだろうな！！」

そう言った後…二匹の妖怪は倒された。

リクオ「心配掛けさせやがって…！！」

貴女「ごめん…なさ…い。」

リクオ「……心配掛けた"お仕置き"だな…。」

と黒い笑みを浮かべていた。

貴女「はぇっ？！」

そう言った瞬間…耳朶をカプッと甘噛みされた。

貴女「あっ……ちょっ！ダメッ…。」

たぶん今、私の顔は、耳まで真っ赤だと思う。

リクオ「…耳まで真っ赤だぞ？…ま、今はこれくらいにしておくが…次はどうなるか、楽しみにしとけよ？」

とクスクス笑いながら言われた。

この顔の赤みは、いつとれるのだろうかと、思いつつ帰り道を歩いた。

(…今度から、塾に行くな。いいな？)

(何で？)

(危ないからに決まってるだろ。)

(ありがとう。心配してくれて。)

次は、リクオくんの顔が赤くなったのは、言うまでもない。

井吹宗正 【恋のはじまり】→←奴良リクオ【昼と夜では違う顔】

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