イロトリドリ【短編集】

黄瀬涼太 【モデルの彼氏】 ページ4

キャ〜///黄瀬くんカッコいい！！等と"今日も"黄色い歓声が、海常高校の校庭を飛び交う。

貴女「もぉ〜〜。朝からうるさいな〜！耳が可笑しくなりそう。」

涼太「ごめんっス。…それに、オレも此処から抜け出したいっすから。」

今は、涼太の周りに"女子"の人だかり。正直、涼太の彼女になって、良かった事など、一度も無いような気がする。

貴女「先に行ってるよ…。」

涼太「あっ…！Aっち！！」

まぁ…優しいから仕方ないよね…。と思い。

笠松「た、大変だな…。」

貴女「あ…笠松さん。おはようございます。毎日あれですからね、疲れます。あ…お先に失礼、します。」

笠松「あっ…！おいっ！(泣いてるじゃなぇか…ったく、黄瀬の奴。)」

丁度そこに、ファンから抜け出した黄瀬が来ていた。

黄瀬「あれ…？笠松さん、Aっち見てないっすか？」

笠松「泣いてたぞ。お前の彼女。」

黄瀬「えっ…？！」

笠松「たまにはファンよりも、彼女と一緒に登校することを大事にした方が良いぞ。大事なんだろ？」

黄瀬「笠松さん…！！」

笠松「放課後謝るんだぞ。」

黄瀬「はいっす…。(Aっち…放課後きちんと謝らないと。)」

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