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初日にして私はヒーロー科編入を志す仲間を見つけることができた
凄い奇跡だと思う
「ライバルだけど、目指すところは同じ。一緒に頑張ろ！」
「うん、あらためてよろしく」
「うんっ…！？」
心操くんの言葉に同意した瞬間、なんだか体が自分のものじゃないみたいに動かなくなった。心なしかふわふわした気分になってきて
ペチン
小さい音と額の痛みが私を刺激してすぐに元通りになったが、頭は混乱中だ
自分の身に何が起きたのか目を白黒させていると、私の前で心操くんがくつくつと肩を震わせて笑っていた
「あー！！」
「まだ言わないから、俺の個性」
なんて言って文句を垂れる前に足早に校門へと向かう彼
…これは反撃しないといけないなっと私は目を閉じた
たくさんの数式が頭をめぐる
私の位置…心操くんの位置…これから行く先、何秒後に心操くんがポイントに足を置くか
全ての計算がかちりとはまり私は告げる
「オン・ハイレシス」
目を開くと私の景色はがらりと変わり周りにはどんどん先を行く他生徒たちがいた
後ろを振り返れば先ほどまで私がいた校舎前に戸惑った顔した同志がいて
口をぽかんと開けたままこちらを見る彼に手を振ってあげると
べーっと舌をだしてきた。クールそうに見えたけどなんだ、やんちゃな子なんだなぁ
お互い様でしょって意味をこめてやり返していると
後ろから…校門の方から声をかけられた
「あれ、A？」
「！？」
「やっぱり」
「んた君！」
よっと手を上げてこちらに来てくれたのはヒーロー科に入学した
私の好きな人、瀬呂範太…んた君だった
制服の違いに少しだけ顔をゆがませてしまう
分かってはいても、こうして目にすると悔しいというか、んた君の頑張りが認められてうれしいというか…複雑な気持ちになる
「会えないかと思った」
「俺もー、割と早めに会えたな。普通科も遅かったんだ」
「いや、私がボーっとしてて遅くなった」
「何それ珍しい」
んた君がせっかくだし一緒に帰ろうぜっと誘ってくれて高鳴る胸
急いで駆け寄ろうとして、立ち止まり校舎のほうを見つめた
いまだ同じ場所にいる心操くんに「また明日」っと口パクで伝えた。気づいた心操くんも同じように「気を付けて」っと小さく手を振りながら返してくれた
明日からよろしく、心操くん
私はどしたのっと首を傾げる好きな人になんでもないっと返して彼の隣を歩いた
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♪護♪(プロフ) - 犬が好きさん» コメントありがとうございます！瀬呂くん好きな方に会えてうれしいです。心操くんも沢山出てくるので楽しみにしててくださいね！見つけてくれてありがとうございます。瀬呂VS心操の展開面白そうだなと思ってる作者より (2021年9月13日 0時) (
レス) id: b00309a7b2 (このIDを非表示/違反報告)
犬が好き - わ、わ、瀬呂くん！嬉しいです！何気にしれっとガッツリ心操くんも出てるし！なんですか私得ですか！やばい見つけられて良かった…更新楽しみにしてます！！ (2021年9月11日 1時) (レス) id: 7c01fc8068 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：♪護♪
| 作成日時：2021年7月28日 23時
