青のヒヤシンス (ページ25)

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【Aside】

今日は待ちに待った大親友、かんなの結婚式！！
やっぱり彼氏無し、結婚の動向無しの私からしたら若干の悔しいっていう気持ちや羨ましいっていう気持ちはあったけど、同時に親友の幸せを祝える喜びを感じた。

以前に店員さんに選んでもらった水色のワンピースを身にまとい、美容院へと向かった。

美容師「Aちゃん、朝早くからありがとう～！」

A「いえ、こちらこそ。こんな早朝にすみません。」

美容師「全然だよ～。にしても、そのワンピースよく似合ってるね！妖精さんみたい。」

A「アハハハハ」

彼は私が通う美容院の谷崎さん。
いつもお世辞が上手でいい気分にしてくれる笑

綺麗に髪の毛をセットしてもらい、
ついでだからと言ってメイクもしてもらった。
鏡でチェックしていると、後ろ髪に何か「ヒカリ」が見えた。

A「谷崎さん、これ、、」

谷崎「あー、もう気づかれちゃった？これ僕の私物なんだけど、絶対今日のAちゃんのワンピースに似合うと思って！後ろ髪につけたからよく見えないよね？ちょっと待ってね。」

そう言うと後ろ髪を私の携帯で写真に撮って見せてくれた。

そこにはシルバーのとても綺麗に輝くヘアクリップが付いていた。
形は蝶のようで、とても私の水色のワンピースと合っている。流石谷崎さん。

A「めっちゃ可愛いです！でも、ほんとに良いんですか？谷崎さんの私物をお借りして、、」

谷崎「いやいや！それAちゃんにあげるよ！もともとお客さんにあげようと思って買ったやつだから！」

A「ほんとですか？！ありがとうございます！大切にします！」

谷崎「喜んでもらえて嬉しいよ。じゃあこれで支度はバッチリだね。結婚式、最高に楽しんでくるんだよ！」

A「はい！本当にありがとうございました。」

今日の私はいつもと違うからだろうか。
それとも、手元にあのリングを付けているからだろうか。
今日は何かが起こる。
そんな気がしていた。