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23. ページ24
【翔吾side】
そこは雲の上だった。
澄んだ空と輝く太陽。綿菓子のようにフワフワとした雲の上で俺たちは手を取り合い、笑っている。
この上ない幸せを感じた。
この幸せが一生続けばいいのに。そう思った。
相手の顔はよく見えないが、右手の薬指にはアクアマリンが埋められたシルバーリング。俺が海玲にあげたやつだ。
でも、
その女性には海玲のような黒い部分は感じ取れなかった。
真っ白でとても綺麗な心の持ち主だと確信した。
まさに澄んだ水のような人だった。
翔吾「きみ、名前は？」
そう訪ねても相手の声は俺の耳には届かず
目が覚めた。
名前を聞き取れなかったにもかかわらず、
案外俺の心にモヤモヤした感情はなかった。
なんだか近いうちに彼女にまた会える気がした。
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作者名：srheon5 | 作成日時：2020年11月28日 0時
