誰、? ページ3
you side
?「バイタルは安定している。…A、ここがどこだか分かるか?」
「…い、いいえ」
?「…A、?」
「ご、ごめんなさい…私…どれくらい眠っていたんでしょうか…?」
?「ちょっとA、なんでそんなよそよそしい喋り方してるの?」
「えっ…」
?「…Aじゃないみたいだ」
?「…私が誰か、分かるか?」
「…わ、分からないです」
?「…は、?」
?「他の2人は?」
「ご、ごめんなさい…お2人とも…分からないです…」
「「「っ…、!?」」」
病室にいた3人の男性は
一気に言葉が出なくなってしまった。
ああ…
私…この人たちを悲しませてるんだ…
?「…私は担当主治医のレイだ」
「れ、レイ…先生、」
?「…僕はホムラ、君には僕のボディーガードをしてもらっていたんだ…」
「ホムラ、さん…」
?「…俺はセイヤだ。あんたと俺は深空ハンターで…パートナーだった」
「セイヤさん…」
何を言っているのか、さっぱりだった。
でも1つ分かっているのは
この3人が私にとって他人では無いことだ。
「すみません…私…皆さんのこと…分からなくて…」
レ「無理に思い出すな。お前は長い眠りから覚めたばかりだ。余計な負担を感じる必要はない」
セ「…あんたが知りたい事なら俺たちが全部教えてやる」
ホ「そうそう、僕も君にまたボディーガード依頼しないといけないからね」
どうしてだろう。
分からないはずなのに
この3人の声は…驚くほどに懐かしい気がする。
ホ「…さてと、Aも目を覚ました事だし。僕はそろそろ失礼するよ。後は偉大なるレイ先生にお任せしようかな」
セ「そうだな。俺たちが一斉に色んな事を教えた所で、混乱してしまうからな」
レ「ああ、分かった。お前たちはここの面会時間は知ってるな?」
ホ「知ってるよ、大丈夫」
セ「ああ」
レ「ならいい。気をつけて帰れ」
セイヤさんとホムラさんは病室を後にした。
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作者名:みなと | 作成日時:2024年2月20日 22時