逢いたくて

唯一無二 ページ20

Aside





ピロン


堀夏『Aちゃん今日の夜空いてる？メシ行こ』



無駄のない 冷たくもない シンプルなLINE。
なっちゃんらしい、そのままなんだあ、



マコ「Aちゃん今日空い…」



A「わあ！！やめてよマコちゃん！！」



マコ「積極的じゃん、堀夏くん。」



A「積極的って…、」



マコ「Aには申し訳ないけど、わたしは堀夏くんを好きになった方が幸せになれると思うな。さーっ、ランチランチ〜。」



そんなの今日の朝一で思い知らされたよ。
知ってる、なっちゃんいい人だし、いい子のわたしを作らないでいいから、ずっとホントのわたしで居られる。




マコ「お〜〜い。A？」



A「あっ、まってまって。」



A『バイト夕方まで入ってるけどそれでも良ければ空いてます。』



マコ「私はAに幸せになって欲しいの。大事だし、親友だと思ってるから。だから意地悪したい訳じゃないの、だからねっ、」



A「そんなのわたしが一番分かってるよ、いつもありがとう、マコちゃん。」



やっぱりマコちゃんは唯一無二。
あ〜〜、就職先一緒がいいな〜。



A「マコちゃんどこに就職考えてるの？」



マコ「Aにだけは絶対言わない」



A「なんで？！教えてよ〜。」



マコ「だってAに言ったら着いてきそうだもん。予定は合いにくくなるかもしれないけど予定立てれば会えるし、Aにはやりたいことして欲しいな。」



ほらね、唯一無二。

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