孤独だった悪魔の子と吸血鬼。【DIABOLIKLOVERS】

Episode74　「心に刻んだ思い出を」【part5】 【ver,逆巻シュウ】 ページ34

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「え、ちょっと待って！ 本当に待っ」

「ほらほらー、早くー！」



そういって、いっぱい遊んだ。

楽しんだ。遊んだ。思いっきり。

想い出に残る様に。

忘れてしまわない様に。

少しでも、記憶に刻まれるように。



「ねぇ、これってそろそろ帰る時間ってことかな？」



周りを見渡すと、人(？)が少なくなっていた。

元々人はいなかったものの、それよりも減っているみたい。

つまり閉園時間と言う事なのかな……、とぼんやり考える。



「帰りはどうするんだろう……？」

シュウが手を顎に当てる。考え事をいつもするときのポーズ。



「うーんと、そうだねぇ……お迎えが来るんじゃないかな？」

「ふーむ、そうかもねっ！」



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「「すぅー、すぅー‥‥」」


リムジンの中には、ふたりの子供の静かな寝息。

中にいるのは子供と運転手だけ。

今まで何もしゃべらなかった運転手がおもむろに口を開いた。




「まさかぼっちゃまと悪魔のお嬢さんが仲良くなるなんてねぇ……、思ってもみなかったです。まったく旦那さまも何を考えていらっしゃるのか……悪魔のお嬢さんを引き取るなんて……。お嬢さんも訳有りのようでしたし……、ア××と×ブの計画なんて……ねぇ。本当に何を考えておられるのか、心配です……。」




逆巻家に古くから使えるお抱え運転手は、そう呟いた。

やがてその車は闇の中に消えていく。

きっと逆巻家へ帰ったのだろう。魔界から、人間界へと。



こんな呟きも、これからの運命も悪魔の少女は知らない。






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リクエスト終了です!!
そろそろ続編に行って、高校生編になります〜!!
続編に行ってもこの作品をよろしくお願いします〜!!






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