Episode70 「笑顔で隠せ、本心を」【part6】 【ver,逆巻アヤト】 ページ29
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ここは、逆巻家の私の部屋。
私は今ベットに寝転んでいる、フカフカしていてとても気持ちがいい。
寝転んでいると、眠くなってくる。”眠い”と言うのも最近知った感情の一つだった。
塔にいた頃は、眠くなるから寝るのではなく、いつの間にか意識が薄れていく感じだったから。
――あの後、私たちは逆巻家に帰ったみたい。こっそりとみられることの無い様に。
”見られちゃいけない”
スリルがあってドキドキして、心臓が飛び上がるぐらい面白かった覚えがある。
何で途中で帰ったのかはあんまり覚えていない。
覚えているのは、アヤト君の目を見開いてこっちの見る顔だけ。
私は、ギュッとベッドのシーツを掴む。そして天井を見上げながら、問いかける様にして呟く。
「何が、あったんだっけ……？」
記憶の断片を探ってみても、思い出せない。
欠け落ちて、失くしてしまったみたいな……。
まあ、いいや。 ……忘れてしまおう。きっと今は、まだその時じゃない。
その時、ドアが静かに開いた。きっとアヤト君だろうな、そう思って体をゆっくり起こす。
「Aー、」
「アヤト君、……やっほー！」
入ってきたのは髪の毛の赤い元気のよさそうな少年――勿論アヤト君しかいない。
やっぱり、思って居た通りアヤト君だった。ゆっくり部屋に入ってくる。
アヤト君の目はこちらをゆっくりと見ていた。顔色を窺っているようにも見えた。
私は明るく声を出す、心配かけたくない。お世話になってるんだから迷惑かけたくない。
「楽しかったよ！ 連れていってくれてありがとう！」
そう言ってニッコリとはにかんで見せる。
大丈夫。心配かけない様にしなくちゃ。
「それは良かった、だけど一人じゃ行っちゃ駄目なんだからな！」
「うん！ 分かった」
きっとこの思い出は私の中に深く刻みつけられたことだろう。
何歳になっても、きっと忘れない。
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Episode71 「どうせ踊るなら」【part2】 【ver,逆巻シュウ】→←Episode69 「透き通った球体」【part5】 【ver,逆巻アヤト】
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さとぅ＠みょん(プロフ) - ☆HONOKA☆さん» 頑張りますー！！待っていると言われるのはすごくうれしいです！！コメントありがとうございます！！ (2015年12月21日 17時) (
レス) id: 15a9ca5f78 (このIDを非表示/違反報告)
☆HONOKA☆ - 頑張って♪更新待ってます♪ (2015年12月21日 17時) (レス) id: 54a8eede95 (このIDを非表示/違反報告)
さとぅ。(プロフ) - 白沢未海さん» いえいえ！こちらこそリクエストありがとうございます！遅くなるかもしれませんが、なるべく早く書きあげたいと思います！ (2015年11月5日 18時) (レス) id: 15a9ca5f78 (このIDを非表示/違反報告)
白沢未海(プロフ) - ありがとうございます。スッゴい嬉しいです(*ノ▽ノ) (2015年11月5日 0時) (レス) id: 455b50df85 (このIDを非表示/違反報告)
さとぅ。(プロフ) - 白沢未海さん» 楽しく…！ありがとうございます！そう言ってもらえるのが一番の励みになります！Halloweenシチュですね！描かせて頂きます！リクエストありがとうございます♪待って頂けると嬉しいです！ (2015年11月3日 19時) (レス) id: 15a9ca5f78 (このIDを非表示/違反報告)
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