1話 ページ3
「……えと…、?」
そらるさんのくわえてた歯ブラシが、音をたてて床を転がる。
表情はいつもの真顔のままだが、明らかに動揺していることがわかる。
「ああぁ、え、ええと、ですね、私もよくわかんないです!!家のドアを開けたらそらるさんが目の前に…、…ハハハ…、」
自分でも何が何だかわからなくなってくる。
自分の家のドアを開けたらそらるさんの家に繋がってた?
なわけあるか!!!
いやいや、どこの漫画ですか!
「…大丈夫、?」
「うひゃ!」
いつの間にか服を着たそらるさんが、いつものサンダルをはいて、私のさらに近くへと来て、顔を覗きこんでいた。
つい反射で数歩下がる。
顔の覗きこむ角度があまりにも少女漫画みたいな、シチュで、万年そらなーの私にはダメージが大きかった。
「ぁ、ぇえ、と、だ、大丈夫で、す!」
「…そ、そう…?……まぁ、つまりさ、どこで(自主規制)ってこと、?」
「は、はい!」
勢いよく返事をするとそらるさんはしばらく考え込む。
「…ま、確かに、見たことない風景だし…、…見たとこ、追っかけじゃないみたいだし信じるよ、」
追っかけと思われてたんですね…。
しょうがないことだけど、マナー悪いリスナーに見られてたみたいで落ち込む。
「…あ、やば、生放送、」
「…あ、」
時刻は8:00。
遅刻です。
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作者名:桜餅@そらなー | 作成日時:2020年1月24日 22時