8話 ページ9
「Aちゃん!」
「……志麻さん、」
「え、ちょ、この世の終わりみたいな顔せんで?!」
そらるさんとのデート中、用足しのためそらるさんが席を外したとき。
今、一番会いたくない人と会ってしまった。
なぜかって。私の今日の格好だ。
……短パン!!!
そらるさんが可愛いから、と言って選んでくれた今日の服のチョイス。
このホクロに会わなければ正解だったのに。
「あ!今日は生足なんやねー、綺麗やな、やっぱり。」
「ここ公共の場ですし、気持ち悪いからとっとと去れやください、このホクロ。」
「えー、見るだけなら」
「よくないし。警察にセクハラで訴えるよ?」
スマホを構えれば、ちぇーと言いながら目線をあげてくれた。
そして、何故か、私の座ってる隣に座る。
私が別の場所に座る。
また隣に座られる。
「…何、あの二番手胸毛と同じことしてんの?ねぇ、離れて。無理、生理的に無理、」
「そ、そこまで言う…?」
「A…?……と、志麻くん、」
そらるさんがどうやら戻ってきたらしい。
すぐさま、そらるさんの背後に隠れる。
そらるさんは、え?と言う顔で私を見つめていたが、足を見て納得した顔になった。
「…なんか、ごめん」
「そらるさんが謝ることじゃない!あの変態ホクロが悪い!」
「俺のメンタル、ズタボロや…」
私がそう言えば、そらるさんは頭を撫でてくれて、志麻くんに一言。
「…俺のAをそういう目で見ないでね?見世物じゃないんだし。いやがってるでしょ?…じゃ、俺達はデートの続きするから邪魔しないでね、」
「…あ、…はい」
お、俺のA、だと…!?
もちろん、録音済み。そらるさんイケメンすぎか、さらに惚れる。
「…ありがと、」
「…ん、?何が?」
「…なんでも、」
さらっと、恋人繋ぎで私の手を絡めてきて、志麻くんの前から立ち去る。
「ふふ、そらるさん、好き!」
「そんなの知ってる、」
微笑むそらるさんに、肩をよせてくっついた。
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鏡音ののり(プロフ) - 桜餅@そらなーさん» いえいえ! (2020年1月5日 9時) (レス) id: 9f03a4e99e (このIDを非表示/違反報告)
桜餅@そらなー - 鏡音ののりさん» はじめまして!!!ありがとうございます!!めっちゃノロマ更新ですが頑張ります!!!! (2020年1月5日 8時) (レス) id: 3b252da90e (このIDを非表示/違反報告)
鏡音ののり(プロフ) - 初めましてぇぇぇ!最高でした!やっぱそらるさん神です!頑張って下さい! (2020年1月4日 21時) (レス) id: 9f03a4e99e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:桜餅@そらなー | 作成日時:2019年8月6日 22時