32話 ページ33
あれから、まふまふさんと天月さんは私が目覚める前に家に帰っていき、私が目覚めると、部屋の片付けはそらるさんが全部してくれたみたいで、ピカピカになっていた。
お仕事で大変だったのに申し訳ない…、と言えば、じゃあ、お詫びに一緒に風呂入って、と言うので、今、一緒にお風呂に入ってます。
「…そらるさん…、?」
「…御免、ちょっと待って、今、必死に戦ってる…、」
自分の頬をペチペチと叩きながら可笑しなことを言うそらるさん。
ゲームでもないし、頬を叩いてるから、表情筋がつったりでもしたのだろうか。
洗ってあげる、とか言われてしょうがないのでおとなしくそらるさんの膝の上に座っているわけだが…。
どこか遠くを見ていて、洗う気配がない。
「…よし、大丈夫…、…多分、…洗うね、」
ちゅ、とキスを私の額に落として、シャワーのお湯を出す。
洗い始めはもちろん胸から。…このえろるめ…。
暴れれば、暴れたで、私の腰の安全が確保できなくなるので大人しくしておく。
でも、やたらと手付きがえろい。
本当に洗う気があるのだろうか…。
「…はい、目、つむって、」
頭からお湯をかけられ、髪をとくようにして、洗っていく。
シャンプーの泡立つ音と、お湯の暖かさと、そらるさんの手で、また、瞼が下がりそうだった。
「こらこら、寝たら駄目だよ、…寝ないように、こうしようか、?」
くす、と笑みを浮かべ手は背中を伝い、下の方へ。
何をされるか察した私はすぐに目を開け、背筋を伸ばす。
ちぇ、というそらるさんの声が聞こえたが、さすがに朝からはキツいので回避しなければ。
「…朝からは、…ねぇ…。…夜はいいんだね、?」
やっぱりそらるさんは千里眼を持っているようだった。
驚いてる私の頬にキスを落としてから、また髪を洗い始めた。
「…声に出てるんだよなぁ…、」
というそらるさんの呟きは、髪のシャンプーを洗い流す音で聞こえなかった。
151人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「歌い手」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
鏡音ののり(プロフ) - 桜餅@そらなーさん» いえいえ! (2020年1月5日 9時) (レス) id: 9f03a4e99e (このIDを非表示/違反報告)
桜餅@そらなー - 鏡音ののりさん» はじめまして!!!ありがとうございます!!めっちゃノロマ更新ですが頑張ります!!!! (2020年1月5日 8時) (レス) id: 3b252da90e (このIDを非表示/違反報告)
鏡音ののり(プロフ) - 初めましてぇぇぇ!最高でした!やっぱそらるさん神です!頑張って下さい! (2020年1月4日 21時) (レス) id: 9f03a4e99e (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:桜餅@そらなー | 作成日時:2019年8月6日 22時