29話 ページ30
「じゃ、寝ましょ……、と言うところですが!!」
「まふくんうるさい、寝るよ、おやすみー」
「おやすみなさい〜」
「いや、寝ないで!?それと、Aちゃん一緒に寝ないの!?」
「…え?」
ご飯を食べ、お風呂も入り、三人でまふまふさんと天月さんの布団を敷いて寝ようとしたとき、なぜかまふまふさんのテンションが可笑しいことに。
…そらるさんの言う、まふまふさんの発狂とはこのことなのだろうか。
「いや、Aちゃん聞こえてる!!違うから!」
「…あら、口に出してましたか…?それは失礼、」
「謝る気ないよね!?」
天月さんはうるせぇなこいつ、と言う目でまふまふさんを見て、私は大丈夫かこの人、と言う目でまふまふさんを見る。
それでお豆腐メンタルがボロボロになったのか、ぐすぐす言いながらお布団に潜る。
よほど、何かしたいことがあったのだろうか。
すると、天月さんがしょうがないなぁ、と呟いてため息をつき、まふまふさんの肩を叩く。
「…ほら、何したいの、言ってみなよ、」
「………やだ、」
「………まふまふさんって呼ばれたい?」
「申し訳ございません、……う…、枕投げした」
「「却下、」」
「そんなぁ〜!!」
布団から出てきて、バタバタと暴れる。
…大きい三歳児だな…。と、天月さんと珍しく思考が合うらしく、そんな目でまふまふさんを眺める。
「…まふくんの家ならいいけどさ、ここ、そらるさんの家だからね?怒られるのは嫌だから却下。背負い投げとかくらいたくない、」
「…うぅ、はぁい…、」
これでおとなしく寝るかな。
そう思って部屋のドアを閉め、一人でいつものベッドに寝転ぶ。
…あぁ、駄目だなぁ…。二人とバカ騒ぎして、今だけは忘れようとしてたのに。
ベッドに寝転べば、微かに香る彼の匂い。
「…会いたいよ、そらるさん…」
結局眠りについたのは、二時間後だった。
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鏡音ののり(プロフ) - 桜餅@そらなーさん» いえいえ! (2020年1月5日 9時) (レス) id: 9f03a4e99e (このIDを非表示/違反報告)
桜餅@そらなー - 鏡音ののりさん» はじめまして!!!ありがとうございます!!めっちゃノロマ更新ですが頑張ります!!!! (2020年1月5日 8時) (レス) id: 3b252da90e (このIDを非表示/違反報告)
鏡音ののり(プロフ) - 初めましてぇぇぇ!最高でした!やっぱそらるさん神です!頑張って下さい! (2020年1月4日 21時) (レス) id: 9f03a4e99e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:桜餅@そらなー | 作成日時:2019年8月6日 22時