【そらる】推しとの扱いの差が酷すぎる件について。【歌い手】

11話 ページ12

「…綺麗、だね、」

「…………Aの方が綺麗で可愛いよ、？」

「っ…！！ちょ、やめてよ…」

「あはは、照れてる、？」

神社の石段に腰かけながら花火を見る。
少し遠いけれど、それでも迫力はすごい。
花火に目線が釘付けになる。

…ふと、隣を見るとそらるさんと目があう。

「…あ、花火じゃなくてAを見てるのバレた、？」

「っ、だからっ…もう、照れるからそんなこと軽々しく言わないでよっ…」

そらるさんを直視できなくて、花火に目線を移す。
すると、繋いでた手を引き寄せられ、そらるさんの胸の中へ。
多分、顔が真っ赤だろう。暗闇でよかった。

「…そろそろ終わりだし、帰ろうか、」

「…うん、」

そらるさんの顔を見上げると、フイッと剃らされてしまった。




「ただいまぁ…」

下駄を脱ぐと、一気に楽になる。
そのままソファーに寝転がればそらるさんがコラッ、と怒る。

「浴衣がしわしわになるでしょ、…はぁ、脱がしてあげるからこっちおいで、」

疲れて何もしたくない私は、そらるさんの所に何も疑わずに行った。
すると、帯をするりととられて、

「…はぁ、…本当に無防備。何、脱がされたいの？襲われたいの、？」

「は、なっ、なんでっ…！？」

その間にも、手が下着の中へと入り、さすがそらるさん、と言っている場合ではないが、胸へ。

「っ、ちょっ、」

「…俺の袖を掴むってことは肯定でいいんだね、？…着付けしたときからずっと我慢してたんだから、」

そう言われ、抵抗する間もなく、ソファーに押し倒された。

…浴衣がしわしわになるとか言ってたのそらるさんですよね____！？

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