10話 ページ11
「お、あったあった。」
そういってタンスの奥から、紺色の浴衣を取り出す。
ちなみに私は淡い水色。
「…A、…着付け一人でできる、？」
「……できると思う、？」
「だよな、」
ちょっと待って、とそらるさんが部屋を出ていく。
そして、十分くらいたって戻ってくるとそらるさんは紺色の浴衣をきていた。
紺色がそらるさんの白い肌によくあっていて、思わず口を開けてみとれていた。
「…ふっ、何、みとれてんの。ほら、今度はお前の番だよ、」
「…あ、うん」
そういうとそらるさんは私の服を脱がした。
…ん、？脱がした！？
いや、確かに脱がないといけないけど！心の準備というものが…！
「何赤くなってんの…別に、」
___Aの全て見てるんだから、
なんて耳元で囁かれるから、体の力が抜けて地面に座り込む。
「も、もう……」
「ごめんって、…ほら、」
そらるさんに腕をひかれ、なんとか立ち上がる。
そしてものの数分で着付けが終わった。
「…ん、よし。」
「…わぁ、！！ありがと、！！」
「いいの、…それより、はやく行かないともう、祭り始まっちゃうから行こう、」
「…うん、！」
祭りの開始時刻は六時。
時計を見れば十分前だ。
外に出ればまだ日が差していた。
浴衣は少し暑いが、道行く人を見るとほとんどが浴衣をきていた。
「うわ、人、多そうだな…、」
「…うん、……ぇ、」
私の手をそらるさんは何も言わずに掴んで歩き出す。
「…何、お前、危なっかしいんだからはぐれるでしょ、」
「…う、うん…」
あ、あれ…ここは少女漫画の舞台なのでしょうか。
定番台詞を言われて、私はそらるさんの顔が見れなかった。
「…ほら、何、照れてるの。…食べ物たくさんあるよ、？」
その声に顔をあげると、少し頬が染まってるそらるさんがいた。
それに何故か少し安心して、そらるさんの手をひきながらあれが食べたい！と指差した。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 151人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「歌い手」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
鏡音ののり(プロフ) - 桜餅@そらなーさん» いえいえ！ (2020年1月5日 9時) (
レス) id: 9f03a4e99e (このIDを非表示/違反報告)
桜餅@そらなー - 鏡音ののりさん» はじめまして！！！ありがとうございます！！めっちゃノロマ更新ですが頑張ります！！！！ (2020年1月5日 8時) (レス) id: 3b252da90e (このIDを非表示/違反報告)
鏡音ののり(プロフ) - 初めましてぇぇぇ！最高でした！やっぱそらるさん神です！頑張って下さい！ (2020年1月4日 21時) (レス) id: 9f03a4e99e (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：桜餅＠そらなー | 作成日時：2019年8月6日 22時
