【浦島坂田船】ある船の専属絵師さんは腐女子だったようで…！？ 2

「そらるさんは狼って言うより獣ですぅー！」『あはは…w』「はぁ…？…じゃあ、お前が本気で嫌って言うのにやめなかったことある、？」「…うっ」「お前を大切にしなくなったときこそ、獣だよ、」「うぅ…//////」 ページ37

「へぇー…」

ただいま、志麻くんと新居を見に来ています。
中々いい感じの二階建ての部屋。

部屋数も結構あって、しかも防音室つき…！
少し値段は張るけれど、文句なしの家だった。

『ここにしない、？』

「…そうやな。…それに、子供ができても部屋はあるしなぁ…」

こちらを見てニヤニヤと笑う志麻くん。
ご丁寧に腹パンしときました(ご丁寧じゃない)。

「あ、見てみて、」

志麻くんに連れられて来たとこは家のお庭。
そんなに広いわけではないけれど、花壇があったり心が安らぎそうな空間だった。

『…いいね、…なんか、スケッチしたくなる、』

「…うん、…ここにしよっか！」

『本当！？、ふふ、ありがとう、』

「っ…え、ええんよ、…フユカちゃんのためや、！」

あまりにもカッコいいことを言うから顔を直視できなくて、代わりに写真を撮っておいた。
志麻くんが何か言っているけれど、知らない。

…あとで、描いてみよう。
ふふ、と口角があがる。

「よし、」

『あっ、！！もう…』

仕返し、とばかりに微笑んだところを写真で撮られた。

「ふふ、ええ思い出になりそう、」

『そうだね、』

準備は整ってしまった。
さぁ…もうすぐ、結婚式だ。

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