『そういうセンラくんは!!』「…俺がなんや?」『…な、』「…い、一番あらぶるはずなのに…!!あらぶって…ない、だと…!?!?」← ページ26
雲一つない、青空の中。
ブーケが僕の手を離れ、きれいな弧をかいてフユカさんの手の中へ収まった。
「…次は、フユカさんの番だよ。」
そういう意味を込めて笑いかけたら、フユカさんは志麻さんを見て、少し顔を染めた。
「んー…、疲れました…」
「お疲れ、可愛かったよ?」
「うぅ…」
ドレスを着ただなんて、忘れたい過去だ。
可愛い、と言われる度に僕の中の何かが削れている気がする。
そっと、僕の薬指にはまる指輪を撫でる。
何かもがトントン拍子でこの指輪を渡されたのだって、プロポーズより先に結婚式だった。
親への挨拶などは僕が作業の締め切りで忙しいときにそらるさんが終わらせてたらしい。
なので、そらるさんの実家には事後報告、という形で挨拶しに行かなければならない。
「…すごく、綺麗だったよ。本当に。…それこそ、俺のもとから飛びたちそうな…天使だった。」
語彙力とは、時に厄介である。
彼の言葉は比喩にすぎない。けれど…僕の頬に手をそえ、愛しそうに僕を見つめるから僕は頬を染めることしかできない。
「明日はゆっくり観光しよう。どうせなら水着あるし泳ご、」
「え!?持ってきてくれたんですか…!?」
「ふ、めっちゃ嬉しそうにするじゃん。…泳ぎたいなら、はやく寝よ、」
「は、はい…!」
僕はさっきまで赤面して何も言えなかったくせに、そらるさんの一言でこの有り様だ。
そらるさんの子犬のように思えてきてしまった。
そらるさんもそう思ったのか、お手、とかふざけてくるのでその差し出された手はご丁寧にはねのけておいた。
変わりに、そらるさんの横に潜り込みその胸に顔をおしつけて瞼を閉じた。
暖かい。そらるさんの少し呆れたような声が聞こえる。
すべてが…僕の幸せだ。
「やかましいわ!」「えへっ←」「…キモ…」『えへっ☆←』「許すわ」「おい、ラマン、●すぞ」→←「おおおお俺はいたーって正常だからなっ?」「説得力にかけるで…」『そそそそそうだよ、夢だよね、うん!』「…フ、フユカちゃんまで…(内心は推しcpなので一番あらぶっている人)」
164人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「歌い手」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
てるち。(プロフ) - 頑張りまs(((無理や言うてるやろ (2019年9月14日 10時) (レス) id: 65c4e0b590 (このIDを非表示/違反報告)
桜餅@そらなー - てるち。さん» それなです!頑張ってくださいwww(( (2019年9月14日 7時) (レス) id: 3b252da90e (このIDを非表示/違反報告)
てるち。(プロフ) - 桜餅@そらなーさん» 絶対綺麗ですよね!はい!頑張りまs(((だから無理だって (2019年9月13日 1時) (レス) id: 65c4e0b590 (このIDを非表示/違反報告)
桜餅@そらなー - てるち。さん» 絶対フユカさんのドレス姿いいですよね…!!センラさんに告白…w頑張ってください((((え (2019年9月12日 22時) (レス) id: 3b252da90e (このIDを非表示/違反報告)
てるち。(プロフ) - 桜餅@そらなーさん» 参加したかった…フユカさんのドレス姿見たかった…ついでにセンラさんに告白したかった…(((それは無理だ (2019年9月10日 19時) (レス) id: 65c4e0b590 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:桜餅@そらなー | 作成日時:2019年6月2日 10時