十九話。 ページ21
「…投稿、したよ、」
「うん、ツイッターで呟かなきゃ、」
今回の曲の"表向き"のコンセプトは届かぬ恋。
ただ…その歌詞の意味の"裏"を読めば私達の叫びが入っている。
動画もいい感じに哀しい恋の物語にしていた。
いいんだ、リスナーさんにはそれで。ちゃんと、届くべき人のところへ届いて。
「…よし、おっけー。…あとは…、」
「…うん、待つしか、ないよね。…これで、少しでも…」
「…うん、そうだね、」
するとドアがノックされた。
ドアを開ければ、…そこにいたのは"彼女"だった。
「…何、」
なるせちゃんが私を庇うように前に出る。
まふくんんもだ。…ごめん、私が弱いばかりに。
「…可哀想に、…そんな子に騙されて。」
「…は、?いい加減にしろよ?お前のせいでAは苦しんでるんだよ!Aがやるわけない!どれだけ一緒に過ごしたと思ってるんだよ!!見くびるな!」
珍しくなるせちゃんが声をあらげ、叫び散らす。
まふくんも必死に頷き、彼女を睨み付けていた。
「…そうだね、…じゃあ、彼女と一緒にしてあげよう、」
「…は?」
まさか。
最悪の予想が横切ったとき、私はやめろ!と叫んでいた。
だが遅い。彼女の手はまふくんとなるせちゃんの手を掴み、ナイフを握らせていた。
「…あ、ああぁ…」
「きゃあああああああっ!」
辺りに響く彼女の最悪な不協和音。
私の情けない声。
なるせちゃんとまふくんが膝から崩れ落ちる音。
全てが私達の平和な日常を壊していく。
二度と戻ることない平穏を意地悪に祝福…いや、むしろ嘲笑ってるように見えた。
「う、そ……だろ?なるせ、?…は?」
駆けつけてきたあらきさん、…そしてうしさせの四人。
luzさん、そらるさん、96猫さん。
誰もがまふくんとなるせちゃんを見て絶望していた。
信じたいけれど…信じれない、そんな目。
嗚呼、何もかも、私のせいだ。私の。
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桜餅@そらなー - 熊ねぇ→RONONさん» か、神…、!?いやいや、ないです!w ただの駄作者です、(真顔)コメントありがとうございます! (2020年1月11日 18時) (レス) id: 3b252da90e (このIDを非表示/違反報告)
熊ねぇ→RONON(プロフ) - えっと…控えめに言って神かな??? (2020年1月7日 11時) (レス) id: 873b1f45bc (このIDを非表示/違反報告)
桜餅@そらなー - 凛さん» ありがとうございます!!! (2019年9月28日 20時) (レス) id: 3b252da90e (このIDを非表示/違反報告)
凛 - 受験頑張ってください。遅くても全然いいです。このさき楽しみに待っています (2019年9月28日 16時) (レス) id: 5b04c87de6 (このIDを非表示/違反報告)
桜餅@そらなー - 凛さん» ありがとうございます…!受験生なのと、今、中間が被ってるのでめちゃくちゃ遅いですけど頑張って更新します…!! (2019年9月28日 13時) (レス) id: 3b252da90e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:桜餅@そらなー | 作成日時:2019年5月10日 19時