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圭介side
『本当に迎えに来てくれてありがとう。』
「いや…。……あの、」
『ん?』
俺は家路を歩いてる最中、ずっと悩み、悩んでいた。
引き離す為だとはいえ…、”俺の女”発言してしまった事を
もしかしたら、別の恋人がいるのではないか。
「さっきの…」
『”俺の女に何か用か”…この言葉?』
「ば…ッ!!!?言った俺でもめっちゃ恥ずいのに何で平然と言えんだよ!!!」
『ふふ、幾ら助ける為だとは言え、とても嬉しかっただけよ。』
ありがとう、と微笑む彼女を見て何故か心臓に少し痛みを感じた。
✱
自宅に着き、Aはスーツの上着だけを脱ぎ、キッチンへ入って行った。
『さ、急いでご飯作るね。』
「手伝える事あれば手伝う。」
『ほんと?じゃあ、切った野菜とかフライパンに入れるから炒め続けて欲しいな。』
簡単な手伝いだけど、俺にとっては丁度よい手伝いだ。
野菜とか切れば見た目は雑だし、味付けについては加減が分からない。
ただ、火加減が決められていて、ただただ焦げないように炒め続けるのは他より出来る。(多分)
こんなん木べらとか菜箸とかで掻き回しとけば良いだけだろ((
「……なあ。」
『どうかした?』
「駅で話してたヤツ、どーいう関係なんだ?」
『あいつ?…元カレよ。』
別れた原因はあっちにあると言う。
要は浮気、らしい。
「あっちが悪いのにまだ言い寄ってくんのか?」
『うん…。浮気してた女性とは別れたから、って。私の方が給料高いのが分かってからの復縁交渉してきたんだと思うの。』
結局は、自分が自由に動けるように収入が良い女と結婚してまた陰で愛人作るんだろうとAは推測してるらしい。
俺はこういう事については全く分からないが、ヤツが糞なのは馬鹿の俺でも分かった。パーの奴も理解すると思う。
「……。」
『どうしたの?…まさか、殴りに行くとか言わないよね?』
「Aサンには迷惑かけたくねぇからやんねえ。」
『本当は殴りに行きたいんだね。』
「エスパー!!?」
『普段はさん付けしないのに、さっきさん付けだったからね。単純よ。』
そんなこんなで、料理が完成した。
今日は回鍋肉。簡単にできるからと時間が無いときのレシピを使ったと言う。
味はめっちゃうまかった。
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鈴桜(元シオン)(プロフ) - 場地さん、格好いい!!続き待ってます! (6月16日 20時) (レス) @page15 id: aaf368f7e9 (このIDを非表示/違反報告)
さくら - 更新待ってます!!!!✨ (2023年2月23日 16時) (レス) @page5 id: 47467afbf3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:liquor | 作成日時:2022年10月30日 22時