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「風見。彼をきちんと弔いたい。準備してくれるか。」
「はっ。」
彼を血の海から出し、血で汚れた顔を綺麗に拭いていく。
「!…笑ってる?」
死んだ彼の表情は微かに笑っているように見えた。
今まで辛かった人生だったが、最期は笑ってるいけたのかと思うと俺はホッと安心した。
✱✱✱
視点:京極
五十嵐が学校に来なくなって2ヶ月くらいが経った。
クラスメイトも最初は急に来なくなった五十嵐の事を気にしていたが今まで不登校だった事もありすぐに気にしなくなった。
初めて違うタイプの友人が出来て嬉しかった。
見た目の割にとても優しいし、機械音痴の俺に(口は悪いが)最後まで丁寧に教えてくれた。
「真、貴方宛に手紙が届いてるわよ〜。」
母さんが郵便物を手にやって来て、郵便物の中から細長い茶封筒を渡してきた。
何か応募でもしたっけ、と手に取るが差出人が封筒には書かれていなかった。
丁寧に開封すると、紙一枚だけが入っていた。
【京極真様。
貴方に伝えたい事があります。都合のつく日で構いませんので警察庁にお越し下さい。】
と、手書きで簡潔に書かれていた。
早めの方がいいかと、明後日部活動は丁度休みだしその日に向かう事にした。
✱
手紙が届いてから2日が経った。
俺は学校からそのまま電車に乗り、警察庁へ赴いた。
しかし、何故俺が警察庁に呼ばれたのかも理解出来ない。
警察庁なら、尚更だ。警察庁って、警視庁より上の立場の人が働いているという認識しかない。
「あ、あの…警察庁からこの手紙が届いたのですが…。」
受付の人に届いた郵便物を手渡す。
「確認して参りますので、少々お待ち下さい。」
事務の人が奥に入っていく。
待つとしても少し居心地が悪すぎる。
制服姿で行くのはちょっと間違いだったかもしれないな…。
「貴方が京極真さんですね?」
「あ、はい!」
「公安部の風見だ。…案内しよう。」
受け付けの後ろから声を掛けてきた眼鏡をかけた男性。
翳した物は確かに警察手帳だった。
本物の警察手帳だ、と少し興奮気味だったのは秘密にしておく。
「此処でお待ち下さい。直ぐに参りますので…。」
案内されたのは小さな一室。と言っても少人数が入れる小さな会議室だった。
落ち着かなくて一人立ったり、そのへんをウロチョロしてしまったが我にかえりそっと椅子に座って待った。
-38-へ続く
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liquor(プロフ) - レオンさん» うーん、原作通りにいく予定なので死亡してる設定です。景光(スコッチ)には少し関わりがありますが、他の三人はどうしようかなと思ってます。もし見たいのでしたら番外編で作りますよ!😊 (2022年5月17日 18時) (レス) id: c4e754f3c1 (このIDを非表示/違反報告)
レオン(プロフ) - 安室さんとの絡み出てましたね!すみません😅警察学校組は生きてる設定ですか?生きてるならその人たちとの絡みがみたいですね! (2022年5月17日 10時) (レス) id: 4eebce5dd4 (このIDを非表示/違反報告)
レオン(プロフ) - 妄想でもすごく面白いです!絡みですが安室さんや赤井さんのFBIの絡みが見てみたい気がしますね! (2022年5月17日 10時) (レス) id: 4eebce5dd4 (このIDを非表示/違反報告)
liquor(プロフ) - レオンさん» 私の完全なる妄想ですが、気に入ってくれて嬉しい限りです!もし、こんな話、このキャラとの絡みが見たい!のがあれば気軽にどうぞ!私に見たい話を完璧に再現、表現出来るかわかりませんが。笑笑 (2022年5月17日 1時) (レス) id: c4e754f3c1 (このIDを非表示/違反報告)
レオン(プロフ) - 見た目が場地さんとか最高です!言動とかも場地さんだし!まずコナンとのコラボ最高です!続きが楽しみです! (2022年5月12日 14時) (レス) @page7 id: 4eebce5dd4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:liquor | 作成日時:2022年5月5日 1時