不良=恐怖とは限らない。【男主】

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キュラソーの一件の後、約束通りベルモットからスズキ・GSX250E(ゴキ)を貰った。
任務も暫くなく、学校生活を悠々自適に過ごしていた。


『……お前とは、よく会うな。』

「そうだね。」


何度目かの遭遇。
死神って密かに呼ぶ事にしよう。


『お前は…学校の帰りか。』

「そうだよー。お兄さんも？」

『一応。』

「それにしても早い帰宅だね。」


今は午後2時。
高校生が帰宅という時間帯でもない。
A以外の学生を見かけない。


「……サボり？」

『午前は行った。』

「サボりじゃん。」


呆れた顔をするガキを横目にAは近くのコンビニに入る。


「何買うの？」

『ペ○ング……って何でついてきてんだよ。』


いつの間にか付いてきたガキ。
何しようかなー、なんて呑気に選んでるが買わねｪからな。

ペ○ングとお茶を手にレジへ向かう。
横には紙パックのオレンジジュースを手に持っていた。


「合計で468円になります。」


ちゃっかりとレジに出されている紙パックのオレンジジュース。
横を見ればえへへーと笑顔を浮かべるガキ。

会計を終わらせようとしたその時。


「金を出せ！！」


隣のレジで強盗が起きていた。
黒い帽子にサングラス、マスクなど怪しさマックスのその男はナイフを片手に店員を脅していた。

店員はアルバイトなのか、どうしたらいいのか戸惑っていた。


『……ったく、何でこんな事になるんだよ。』


死神(クソガキ)のせいにしとこう。
米花町は犯罪率が最も高いとも言われているのはコイツのせいかもしれない。


『……てか、律儀に列に並んで自分の番になってから脅すとか、ありえねｪな。』

「ち、ちょっとお兄さん…！」


隣で慌てて止めようとするガキを気にせずに続ける。


『男なら堂々と行けよ。小心者が。』

「何だと…!!?さっきからベラベラと言いやがって…!!!」


男の癪に障ったのかナイフを俺に突き付けてきた。
そのナイフは若干震えていた。


『人に刃物を突きつけるの初めてなのか？震えてるぞ。』

「ｯ舐めやがって…！」


襲い掛かってきた男の腕を勢い良く蹴り上げた。
振り落とされたナイフを瞬時にガキが回収し、男を無力にした。
拘束をして、店員に警察呼ぶように伝えた。

購入した物を持ってそそくさとコンビニを出た。
店員に感謝を述べられたが適当に流した。
相変わらず、目立つのは大嫌いだ。


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ガキとかクソガキとか言ってますが、作者はコナン君は嫌いではないです。(一応報告)

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