不良=恐怖とは限らない。【男主】

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あの日から日を空けてだが学校に通った。
グループワークの時に仕方なくだが、話し掛けてくれた奴もいた。

スコッチとは、よく話す仲になった。
時々バーボンも一緒に来る事があったがあまり得意ではない性格だった。
キツイ言い方だったけど、根は良い奴だとスコッチは言っていたけど。


学校に行き始めて、順調に日が進み中3の進路も杯戸高校に決まったそんなある日。



「スコッチはノックだ。」



ジンからそう言われ頭が真っ白になった。
アイツがノック…即ちスパイだと言われて頭が真っ白になるのは当たり前の反応だった。


『……そうか。』


でも、その事実を直ぐに受け入れてしまったのはアイツの性格故たったのかもしれない。
組織にそぐわない明るい性格。俺が素っ気ない態度をとってもめげない。

それは警察官であるが為の性格か、生まれつきそのような性格なのかは定かではないが…。


『………嘘つき。』


ベッドに寝転がり天井をボーッと見ながら小さく呟いた。
スコッチと約束した学校にいくことも守る必要もなくなった訳だ。


『なら、万々歳だな。』


✱✱✱


自宅として住んでいるマンションに杯戸高校から入学についての案内が届いた。

折角主席で入学したのに意味なくなってしまった。


「モヒート、入りますよ。」


返事もしてないのに勝手に入ってくるバーボン。
図々しさは会った時から全く変わらない。


『何の用だ。…お前、スコッチとほぼ毎日一緒にいたんだろ？怪しまれてるんじゃねｪのか？』

「ご忠告どうも。ですが、君が心配する事ありませんよ。」

『はっ、どうだか…。内心、焦ってんだろ。』

「多少はですが…まさかスコッチがノックだったとは驚きましたけど。」



実はバーボンもノックだったりしてな。
そうだとしたら、容赦しない。

近づいてきて仲深めたと思ったら裏切り者だった。
そういう事が多かった俺は裏切り者に対して厳しかった。


『…んで、話逸れたけど。用があって来たんじゃねｪの？』

「そうでした。…あれ程行っていた学校はどうしたんですか。」

『あー…学校な。あれはアイツとの約束だ。アイツが死んだから無効だ。行く意味なんてねｪよ。』

「なら、僕と約束してくれません？学校に行く約束を。」

『…俺がお前を信頼できる事が出来ればな。今はお前を疑っている。アイツと一緒にいたからな。信じる訳ねｪよ。』

「…そうですか。」


そう言ったバーボンは部屋を出ていった。


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