不良=恐怖とは限らない。【男主】

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ｶﾗﾝｶﾗﾝ…

「いらっしゃいま、せ…。」


笑顔で出迎えるバーボン。
俺の顔を見て、表情が固まった。

傑作だな。

『…ドーモ。』

「君ですか。何か用でも…？」

『此処でバイトしてるって聞いてな、昼も兼ねて来てみただけだ。』

「…取り敢えず、席へどうぞ。」


俺は窓側のボックス席に座り、オレンジジュースとハムサンドを頼んだ。


『なぁ。』

「バイト中ですので、私語は…。」

『客、俺しかいねｪのに？』


ｶﾗﾝ…


「こんにちはー！」

「おや、コナン君。いらっしゃい。遅めのお昼かい？」

「うん、蘭姉ちゃん遊びに出掛けたから！…あ、バイクのお兄さん！」

「おや、コナン君。彼と知り合いかい？」

「強盗犯を捕まえた時にちょっとね。」

「知り合いなら、同じ席でいいかい？」

『は!!?おい、勝手に決めんな!!!』

「わーい！」


バーボンの嫌がらせか同じ席に座らせた。
客少ねぇのに同じ席に座らせやがって…。
コイツ、嫌いなんだよ。何もかも見透かされそうで。


「コナン君、何食べるかい？」

「えっと、ハムサンドとアイスコーヒーで！」

「すぐ準備するよ。」


『…小1の癖にコーヒー飲むとかませてんな。』

「そうかな〜」

「お待たせしました、ハムサンドとオレンジジュース(・・・・・・・・)です。」

「………お兄さんはコーヒー飲めないの？」

『悪かったな!!!子供舌でよ!!!そんで、強調すんな！クソ野郎!!!』


わざとオレンジジュースを強調して言ったバーボンに怒りが湧く。
そもそも、小1がコーヒー飲むとかありえねｪんだ。絶対味覚死んでんだろ、コイツ。

そう悪態をつきながらオレンジジュースを啜る。


ああ、クソ。


コイツらのせいで美味しいものが美味しく感じねｪ…。



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