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Ren
「...はぁ」
川崎が走り去った後の道端で独り溢れるため息を抑えられずに吐き出した。
「...なにそれ」
あいつのあんな表情初めて見た気がする。
"「川崎は完全に廉狙いだろ」"
部活の先輩やクラスの奴らにだって何度も言われた。
俺だって気付いていなかった訳じゃない。
女子の中で俺に1番近い存在である川崎が俺に気がある。俺はそれを認めたくなかった。
面倒だからとかじゃなく、川崎には良い理解者で友達としていて欲しかった。
だからずっと気付かないふりをしていたけど、あんな言い方であんな表情を見て気付かないフリなんて出来ないと思った。
失恋を埋めるのは次の恋だ
なんて、誰が言い出したのだろう。
ちっとも忘れられない。寧ろ気持ちは前より...なんて、未練がましい。
「廉くんが誰を好きでもいいよ」
三崎から告白された時にそう言われた。
完全に失恋を引きずっていた俺は、そこまでして付き合うほどの価値のある人間ではないと言ったが、「それでもいい」彼女はそう言った。
だから俺も彼女に甘えようと、忘れられるかもしれない。
そんな期待を抱いて告白を受け入れた。
[電話してもいいかな？]
三崎からそう通知が来たと思えば、アプリの通話画面が広がる。
軽く深呼吸をして先程までの複雑な感情を払拭するかのように画面に指を滑らせた。
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西瓜(プロフ) - こもねさん» コメントありがとうございます。とても嬉しいお言葉、感謝します。頂いたお言葉を励みに両作品とも更新頑張って行きますのでよろしくお願い致します。 (2018年5月17日 3時) (
レス) id: 66c14fc432 (このIDを非表示/違反報告)
こもね(プロフ) - はじめまして。西瓜さんの細かく的確な描写が大好きでいつも楽しみにしています。狂想共に更新頑張ってください！＾＾ (2018年5月16日 18時) (レス) id: b89f9c806b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：西瓜 | 作成日時：2018年4月20日 21時
