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outsider
「廉に彼女ができたらしい」
ヒグラシの声も完全に聞こえなくなってきて本格的に秋に入ろうとしていた10月上旬。
部活終わりにドリンクを片付けている片手間にそんな声が聞こえた。
「え？誰だよ！」
「3組の三��」
「まじかよー、でも廉ならなんも言えねぇわ」
三��結衣
前に男子たちが可愛いと話していた子だ。
胸元辺りまで伸びた黒髪に白い肌と黒目がちな大きな目、おまけにスタイルも良いと女子の中でも話題に出てくる程だ。
他学年でも彼女の名前を知っている人は少なくないだろう。
でもどうして？
廉と三��さんに接点なんてひとつもなかったはず。
なんなら廉はあの先生の事が好きなはずだ。
どうせ噂に過ぎないだろう。
そう思おうとはしてみたもののやっぱり気になって校門で廉の帰りを待つ。
「廉」
「おぉ、おつかれ」
目の前に私が居るというのにどこか上の空な彼は私の前を通り過ぎようとしたので慌てて呼び止める。珍しい彼の様子に嫌な予感がして来る。
「ねえ、彼女出来たってほんと？」
彼は誰にでも優しい。
現に今、たまに帰り道が一緒になる程度の私にでも歩幅を合わせて歩いてくれる。私が止まると彼も同じ様に止まってくれる。その流れで私が1番気になっていた事を投げかけた。
「ああ、...噂って回んの早いなー」
私の言葉を受けて一瞬表情を無くした彼が思い出したかの様にフッと笑い出した。
その笑顔は今までに見たことのない種類の笑顔で少し怖くなった。
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西瓜(プロフ) - こもねさん» コメントありがとうございます。とても嬉しいお言葉、感謝します。頂いたお言葉を励みに両作品とも更新頑張って行きますのでよろしくお願い致します。 (2018年5月17日 3時) (
レス) id: 66c14fc432 (このIDを非表示/違反報告)
こもね(プロフ) - はじめまして。西瓜さんの細かく的確な描写が大好きでいつも楽しみにしています。狂想共に更新頑張ってください！＾＾ (2018年5月16日 18時) (レス) id: b89f9c806b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：西瓜 | 作成日時：2018年4月20日 21時
