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「サッカー、お好きなんですか？」
「え？」
職員室からサッカー部の練習を眺めていると何処からともなく声を掛けられ驚いて振り向くとサッカー部顧問の城本先生だ。
「昔、マネージャーをやってたんです」
「ほんとですか？なら丁度良かった」
そう言い自分のデスクに向かった先生が何やら資料を持って戻って来る。
「うちの部、夏休みに毎年一泊で合宿に行くんですが...」
「はい、」
"サッカー部強化合宿"と書かれた紙を渡され、返事をして先生の方を向くと何やら同情を引くような目をされる。
「...えっと、」
「なんせうちの部、マネージャーは1人だけで。
あの部員数に1人は重労働かと思いましてね？」
確かに。サッカー部のマネージャーは2年の女子が1人だけだと聞いた事があった。
何となく先生の言いたい事が分かって来た気がした。
「あの、お日にちだけ先に伺えれば2日程なら予定空けられると思います。」
ぱっと顔を明るくした先生が「ありがとうございます！」と頭を下げるのでこちらが恐縮してしまう。
「強化合宿か...」
懐かしい。
もう経験できないと思っていたあの甘酸っぱい瞬間を今度は引率側として見守れるのかと思うと少し心が弾む気がした。
グラウンドに視線を向けると楽しそうな部員達が見えて自然と頬が緩む。
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西瓜(プロフ) - こもねさん» コメントありがとうございます。とても嬉しいお言葉、感謝します。頂いたお言葉を励みに両作品とも更新頑張って行きますのでよろしくお願い致します。 (2018年5月17日 3時) (
レス) id: 66c14fc432 (このIDを非表示/違反報告)
こもね(プロフ) - はじめまして。西瓜さんの細かく的確な描写が大好きでいつも楽しみにしています。狂想共に更新頑張ってください！＾＾ (2018年5月16日 18時) (レス) id: b89f9c806b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：西瓜 | 作成日時：2018年4月20日 21時
