2. ページ2
.
「先生は？迷惑ちゃうん？」
「うん。私は所詮非常勤だし...ああいうのって青春て感じしていいじゃない？」
「...ふーん」
「私なんかを構ってくれるなんて寧ろありがたいなーなんて」
何処か納得のいっていない様子の永瀬くんを宥めるように言った
「私なんかって、」
「ん？」
「いや、なんも無いっす」
「ありがとう。助かりました。」
視聴覚室に着いて永瀬くんからラジカセを受け取る。
しかし彼ははそのまま立ち尽くす。
「どうしたの？」
何か言いたげな永瀬くんに問いかけて促す
「あの、分からんとこあって...放課後聞きに行ったりしてもいいですか？」
「ふふ、もちろん！なんでも聞いて」
「じゃあ、放課後来ます」
「待ってます」
つまらなそうだったんじゃなくて授業が分からないだけだったのかな？
誤解が解けて少し気持ちが晴れた。
あれ？でも彼は頭が良くて確か今までの小テストでもほぼ満点だった気がする。
今日の範囲は比較的簡単だったはず...どこが分からなかったんだろうか。
教える前に彼の弱点を知っておきたくて過去の問題を探しに職員室に戻る。
丁度、職員室に戻った頃に携帯が震えた。
[今日会いたい]
2ヶ月ぶりの彼からの連絡に一気に顔に熱が集まるのが分かる。
[私も。待ってます。]
そう返信してまだ冷めない顔の熱を冷ますかの様に廊下に出た。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 282人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「永瀬廉」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
西瓜(プロフ) - こもねさん» コメントありがとうございます。とても嬉しいお言葉、感謝します。頂いたお言葉を励みに両作品とも更新頑張って行きますのでよろしくお願い致します。 (2018年5月17日 3時) (
レス) id: 66c14fc432 (このIDを非表示/違反報告)
こもね(プロフ) - はじめまして。西瓜さんの細かく的確な描写が大好きでいつも楽しみにしています。狂想共に更新頑張ってください！＾＾ (2018年5月16日 18時) (レス) id: b89f9c806b (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：西瓜 | 作成日時：2018年4月20日 21時
