【四千頭身】一夏の恋2 (ページ10)

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59話～石橋side～ページ10

仕事が終わって帰り支度をしていると

後「僕、ちょっと急ぐから先帰るね」

たくみが今までに見た事ないスピードで支度して楽屋を出ていった

石「たくみすごい急いでたけど、都築なんか知ってる？」
都「さぁ？なんも聞いてないけど」

都「あ、でも収録前なんか真剣な顔で携帯見てたよ」
石「ふ～んまぁいいや」

都築の話を聞いてなんとなくたくみが急いでる理由がわかった

石「僕も帰るわ」
都「え、あ…うんばいばい」

帰り道今頃たくみはAちゃんと一緒にいるのかな？なんて考えていた

たくみとは告白する宣言された日からまともに会話していない

だから、今たくみが何してるのかは全くわからない

そのせいか、たくみはもう告白したのかな？とかもしかしてもう付き合った？とか考え出したらキリがなかった

そのあと、たくみから連絡が来たのは夜中だった

～♪～♪

石「もしもし？」
後「あ、バシくん？急にごめん今大丈夫？」

電話越しのたくみの声は明るいのになんだか少し鼻声な気がした

石「大丈夫だけど、なんかあった？」

後「僕さ……Aちゃんにフラれちゃった」
石「……」

たくみはそれだけ言うと通話をミュートにした

きっと泣いてるんだと思う

それから数分間無言で電話を繋いだままにしてた

僕もたくみに言いたいことがあったから