【四千頭身】一夏の恋2 (ページ6)

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55話ページ6

後藤さんといると楽しくて、気づくともう夕方になっていた

夕食は後藤さんがオススメのお店に連れていってくれるらしく、眩しい夕日を横目に朝と同じ道をはしる

海に反射した夕日はとても綺麗で、なんだか少し寂しくなった

『海辺で見る夕日ってこんなに綺麗なんですね』
後「そうだね、でも僕は夕日よりAちゃんの方が綺麗だと思うよ…」

『……』
後「なんてね、冗談だよ」

私の反応を見てか後藤さんは笑いながら誤魔化した

だから私も

『急にそんなこと言われたらビックリしちゃうじゃないですか』

なんて茶化した

少しの沈黙あんなに眩しかった夕日はいつの間にか沈んでいてあたりは暗くなっていた

私はさっきの後藤さんの言葉が冗談じゃないことを知っている

今日この後告白されることも

誘われた時はわからなかったけど、今日一緒に過ごしていてわかった

きっと後藤さんは私のこと…

後「ついたよ」

後藤さんが連れてきてくれたのは、なんだかすごく高級感のある居酒屋さんだった

お店に入ると奥の個室に案内された

店内は少し薄暗くて、さっきまでとは違う緊張感に包まれる

後藤さんがオススメって言うだけあって料理は見た目もすごく良かった

でも、緊張で味はよくわからなかった

しばらくして後藤さんは真剣な顔で私を見た

後「今日はAちゃんに言いたいことがあるんだ」

私も後藤さんの目を見つめ返す

後「もしかしたらもう気づいてるかもしれないけどさ…僕、Aちゃんのこと好きなんだ」