【四千頭身】四千シェアハウス (ページ2)

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2話ページ2

人生で二度目の東京どこもかしこも人だらけでうんざりする

ナビに頼っても迷ってしまうほど広い駅構内は忙しなく人が行き来していた

東京って…路線多すぎ！××線ってどこにあんの？

ナビと地図を交互に眺めるも現在地すら分からない

もうテキトーな線に乗っちゃおうかな…なんて諦めかけていた時、後ろから声をかけられた

？「あ、あの…何か困ってるんですか？」
『え…？』

驚いて振り返ると、そこには私と同い年くらいの青年が立っていた

？「さっきからずっと地図見てたみたいだから…」

ジトっとした目とは裏腹に自信なさげに声が小さくなっていく

『あ、えっと…××線の改札に行きたくて』
？「××線…ちょっとわかりにくいんで案内しましょうか？」

『いいんですか？それじゃあ、お言葉に甘えさせてもらいます』
？「は、はいっ！」

少しオドオドしつつも丁寧に案内してくれる青年がなんだか少しかわいらしく思えた

？「ここが××線の改札です」
『本当にありがとうございます！』

？「それじゃぁ、僕はこれで」

そう言うと青年は携帯で時間を確認すると小走りに来た道を戻って行ってしまった

急いでるのに案内までしてもらって、悪いことしちゃったかな…なんて思いつつ改札を通って目的地へと急いだ