【四千頭身】一夏の恋 (ページ38)

今日:10 hit、昨日:2 hit、合計:21,795 hit

37話～石橋side～ページ38

今日はAちゃんとデートの日

アラームよりも早く目を覚まし余裕を持って支度をする

慣れないデートへの不安からか予定よりも早く家を出た

早足になっていたせいか約束の20分も前に集合場所についてしまった

さすがにこれは早すぎたな…

時間を持て余していた僕はスマホゲームで時間をつぶしていた

『石橋さん！遅くなってすみません待ちました？』
石「あ、Aちゃん全然待ってないよまだ約束の時間より早いし」

石「それに、僕が早く来すぎちゃっただけだから気にしないでまだちょっと早いけど行こっか」
『はい』

時間は約束の5分前

僕が早く来すぎたせいでAちゃん焦らせちゃったかな？

なんて不安に思いながら駅に向かう

石「はいこれ」
『え？切符…？』

石「うん一応平日の朝だし混んでるかもしれないし先に買っといた」
『え… あ、お金いくらでした？』

石「別にお金なんていいよ僕が好きでやったことだから」
『でも、往復だと結構するんじゃ…』

石「僕から誘ったんだしこれくらいは普通だよ気にしないでね？」
『は、はい』

Aちゃんはそれ以降何も言わなかったけど少し戸惑ってるのがわかる

なんでだろう？全くわからない

やっぱりデートって難しい

少し不安になりながら電車に乗った

予想通り電車は超満員でAちゃんのスペースを確保するので精一杯だった

石「Aちゃん次降りるよ人多いけどちゃんとついてきてね」

周りの人の迷惑にならないように小声で話しかける

ドアが開いてやっとの思いで電車をおりる

こういう時手を繋いで先導してあげるべきなんだろうけどさすがにそこまでは出来なかった

石「Aちゃん大丈夫だった？やっぱり平日の朝は人多いね」
『そうですね降りれなんじゃないかって思いましたよ』

Aちゃんはあえて困った顔をしてみせた

そんな顔もかわいくて返事をするタイミングをのがした

石「そろそろ見えてくると思うんだけど…あ、ほら見えてきた！」
『あそこって…水族館！』

水族館に気づいたAちゃんはすごく嬉しそうな笑顔になった

『私水族館すごく好きなんです！』

Aちゃんはキラキラした目で僕を見る

そんなAちゃんの反応がすごく嬉しかった