【四千頭身】一夏の恋 (ページ28)

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27話～後藤side～ページ28

今日はいよいよAちゃんとデートの日だ

やっぱ僕から誘ったんだし早めに行って待ってるくらいしないとダメだよな

普段はマイペースな僕も、今日ばかりは約束の10分前をめざして早足で集合場所に向かう

僕が待ってるところにAちゃんが「すみません、待ちました？」って遅れてくる所を妄想しながら

【集合場所】

あれ？あそこにいるのってAちゃん？

まじかー、けっこう早く着いたと思ったんだけどなぁ

このまま声かけるのもいいけど…ちょっと驚かせちゃお

(後藤拓実：後ろ見て)

『え…？』

不安げな声でゆっくりと振り返るAちゃん

後「おまたせ Aちゃん来るの早いね～」

後「僕の方が早いと思ったんだけど…まぁ、いいや行こう」

振り返ったAちゃんと目が合い恥ずかしくなってそのまま歩き出した

『はい』

後ろからAちゃんが着いてくるのが何となくわかる

僕のためにオシャレしてきてくれたAちゃんがかわいくて直視できない

と、とりあえずなんか喋んなきゃ

後「今日行くところさ…あれ？Aちゃん？」

違和感を感じて振り返るとAちゃんがいない

急いで周囲を見回す

さっきまで気づかなかったけど日曜日の駅前はすごい人だった

どうしよう…

背があまり高くない僕は人混みに埋もれてしまう

僕の背がつづちゃんみたいに大きかったらすぐ見つけられるのに…

なんて弱気になる

でも、僕ですら不安になってるんだからAちゃんはもっと不安になってるかもしれない…

早く見つけてあげないと！