22話〜石橋side〜 ページ23
たくみの行動全部に過剰に反応して勝手に気まずくなって
生放送なのに上手く笑えない
ちゃんとたくみと話さないとって思ってはいるけど
怖くて自分から声をかけられない
収録後、すぐに楽屋に戻って帰り支度をした
時間を確認しようと思って携帯を見て驚いた
Aちゃんからだ…
急いでトークを開く
(返事遅くなってすみません！LINE来てたの気づかなくて)
(私、覚えてます石橋さんのこと あの時は私の不注意でぶつかってしまってすみません)
(私もちゃんとお詫びがしたいです)
(日曜日は予定があるので他の日でも大丈夫ですか？)
覚えててくれたんだ…
それだけの事なのにすごく嬉しかった
自然と笑みが浮かぶ
すると、いつの間にかたくみが目の前にいた
石｢あ…えっと、なに？｣
何か言われるんじゃないかって不安になって目をそらす
そんな僕の態度が気に入らなかったのかたくみは不機嫌そうな顔をした
後「別に…」
石「そう…？」
会話がなくなり気まずくなる
ガチャ
都「2人ともこの後ひま？せっかくだしどっか行かね？」
都築が入ってきて楽屋の雰囲気が明るくなる
後「いいね、どこ行く？」
僕の様子をうかがいながら賛同するたくみ
石「僕はパス、このあと用事あるし」
後「…」
都「そっか〜じゃあ今度3人で行こうな！」
石「うん、じゃ先いくね」
都「またな〜！」
いつも通りの都築だったけど本当は僕とたくみの間にある変な空気に気がついている
今だってたくみと話す場を作ってくれようとしたに決まってる
なのに僕はビビって逃げてきてしまった
本当は用事なんてないのに…
逃げてばっかりな自分が嫌になる
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作者名：ぽてち | 作成日時：2020年12月3日 12時
