さよならホワイト２ (ページ10)

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支えるものページ10

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亜『大学の4年はデカいよ笑』

龍『何で亜嵐くんはAちゃんと同じとこ行ったん？』

「たまたまだよ、ねぇ？亜嵐くん」

ずっと前に聞いたことがある

どうして此処だったの？って

そしたら俺はAがいることがビビったって。偶然だ、って。

そりゃそうだ

だって私、落ちてるんだもん

私が受験する学校は陽ちゃんと涼ちゃんにしか言ってなかった

この頃はまだ…

涼ちゃんと話せてたから

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第一志望にむけてずっと勉強してたけど

学力が届かず、なくなく第二志望の学校へ

そこが一年前まで通っていた大学だった

亜嵐くんは第一であそこを受けていたから
ほんとうに偶然、って思ってたんだけど…

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亜『俺はAを見守るヒーローだからね』

いつの日にか聞いたその言葉は

懐かしみを帯びて

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何で今更なのって

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龍『それは涼太のセリフやろ～笑

そういえば、連絡とっとるん？』

「…私、お手洗いに行ってくるね」

このタイミングで席を立った私に
龍友くんは確実に不信感を抱くだろう

それでも振り返れないのは

溢れ出る涙が止まらないから

颯爽と部屋を後にする私の背後から聞こえてきた
二人の会話は

微かにしか聞き取れなかったけど

『俺らをつなげるのはいつも涼太だから』

って言葉にする亜嵐くんの声だけが

重みを持って、耳に残った