さよならホワイト２ (ページ9)

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元気の源ページ9

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亜【今月末に行こうってなってたアレ、
ちょっと無理そうだから予定ずらせない？】

「アレ」というのは、お決まりの呑み会

二人だけだけどね(笑)

いつも呑んだ日のうちに次の予定を立てる

どんだけ会ってるんだって話だよね

しょうがないよ、社会人は疲れが溜まるし、愚痴を吐ける場所が必要

【いいよ、来月はこっちが忙しくなりそうだから
今週でも良ければ】

二週連続になっちゃうけど、

いいよね

亜嵐くんとだったら苦じゃない

今週の金曜日も予定が入ったスケジュール帳を
パタンとしまって、よしっ！と席を立つ

明日からも仕事がんばろう

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約束の金曜日

いつも私の方が早く来るパターンなのに

今日は違った

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『Aちゃん、やったな。久しぶり！』

ビール片手にかわいい笑顔をみせる

亜嵐くんの横にいる、、龍友くん

「どうしたの？」

亜『ほら、俺今ジム通ってるっていってたじゃん。そこに龍友くんも通ってて』

龍『感動の再会ってやつやな！』

高校生の頃からおちゃらけてたイメージの龍友くんはそのまま大人になったみたいで…

いや、もっと絡みづらくなった？笑

龍『Aちゃんの事、よー知ってんで～
涼太がよく言っとったから』

そういうことか

やたらと涼ちゃんの話をしたがる亜嵐くんが
誘って、今日もまた思い出話ってところかな

龍『にしても相変わらずべっぴんさんやな～

会社にこんな女性ひとりもおらへんわ！』

「龍友くん今はどこで働いてるの？」

龍『工場や、暗～いとこで朝から晩まで』

ここにも一人

現実をたどる人間をみた

龍『それにしても、こことここが今でも繋がっとるとはなぁ…Aちゃん、いつの間にか亜嵐くん呼びになっとるし』

白濱くん、から亜嵐くんになったのは

大学一年の春

同じ高校から入った同級生はそんなに多くいなくて、亜嵐くんがいたことは正直安心した

サークルにも入らず、交友関係もあんまり広く持たない私にとって、フレンドリーな亜嵐くんは変わらず仲良くしてくれて

講義が被ると自然と席を取っておいたりして、

高校時代よりも距離が近くなったように感じた

亜嵐くんも私の名前を苗字からAに
変えたことで、私もそう呼ぶことにした

最初の方は違和感しかなかったけど(笑)