さよならホワイト２ (ページ44)

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つもりページ44

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alan side.

Aがすんなりと涼太のことを諦められると

こっちまで調子が狂う

そりゃ目の前にいるのにほっとけるわけがない

むしろ欲しい

けどAの涼太への気持ちは十分知ってるつもりだし、

俺のとこにきたって所詮、Aがいつも目を向ける方向には涼太がいる

それを分かった上で見て見ぬ振りしながら

付き合うのは、俺自身にとって酷だ

だからこう言った

「待っててあげろよ」

今は正直、真正面からAの顔は見たくないけど…

「…それに、

涼太、あいつ何か隠してる気がする」

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A『隠してる？』

「そ。帰ってくる時なんも連絡なしにするような奴じゃなかったよ、少なくともあの頃は」

涼太本人の口からでた行動はいくつか不自然だ

こうなるように仕向けたような印象

だめだ…あいつの手のひらで転がされてるようにしか思えねぇ

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亜『あったかくして寝ろよ』

ホテルのロビーを抜け、ちょうど着いたAの部屋の前で貸していたマフラーを受け取り、別れた

長い一日が終わったんだ

予想以上に厄介な展開になった

全てはAのため

Aが幸せになればそれでいい

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you side.

夜が明けた

隣の部屋にいる亜嵐くんと、チェックアウトする時間を画面越しに連絡を取り合って重い体を起こした

「よし！」

気合いを入れていざ洗面台に立つと
目を背けたくなるくらい虚しい自分が鏡に映る

歯磨きを済ませ、通知音の鳴ったスマホを手に取ると

母【無事着いた？涼太君といっぱい話せるといいね】

お母さんから届いたメッセージにまた泣きそうになる

久しぶりに涼ちゃんに会いにいくんだ、と

2日前に言った時はまだ笑顔だった

こんなことになるとは思わなかった

どうすればよかった？

ひたすらに考えること

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トントントン

亜『A？とっくに約束の時間過ぎてるけど』

「あ！ごめん急いで出るね！
もうちょっとだけ待ってて！」

今日は

涼ちゃんと東京観光のリベンジをする予定だった