さよならホワイト２ (ページ43)

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言い訳ページ43

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二人ともコーヒーを残したまま

店を出た

私と亜嵐くん

それよりもずっと前に姿を消した涼ちゃんとは

もう会うことはないだろう

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夜はさらに一層冷たい風が吹くこの季節

「・・・さむ、」

亜『ほら、これ巻いときなよ』

亜嵐くんから手渡された男物のマフラーに首を通す

亜『ん、』

「？」

前を歩いていた彼が振り返って手を差し伸べてきたけど、わけもわからず首をかしげていると

俺も寒くなった

って、冷たい手が私のと重なった

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あったかい

七年前も

彼は私の手を引いてくれた

あの時、気づけばよかった

離さなければよかった

立ち止まる私に今度は亜嵐くんが不思議な顔して首をかしげる

言わなきゃ

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「……

私、間違ってた

こんなに、近くに、

大事にしなきゃいけない人がいるのに…」

亜『A、それ以上なにも言うな』

「ううん、聞いてほしいの」

「最近ね、自分の中で何か変わってくような気がして

それがはっきりとした時に言おうと思ってた

亜嵐くん、

この前は、好きって言ってくれてありがとう

私もそれに応えたい

どうか、前向きに考えたい…」

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亜『やめろよ』

「、、亜嵐くん？」

亜『それ、Aの本当の気持ちじゃないだろ

逃げてるだけだよ

涼太から、自分の気持ちから』

「そんなことない！」

亜『じゃあ、今日涼太に会わなくても同じこと言えた？

変わり始めてるって言ったけど、

今日きっぱりと距離置かれたからだろ？

俺も別にこんなこと言いたいわけじゃないけど…』

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亜『涼太のこと、待っててあげろよ』