さよならホワイト２ (ページ30)

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…for you ページ30

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alan side.

クリスマスの聖夜、会いたい人は誰ですか

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そんなの、一人に決まってる

昨日、偶然、ほんとにたまたま

涼太の出ている番組に気を惹かれたのは

偶然じゃなかったのかも、な

「私っ、なんにも知らなくて…」

亜『そんなのっ！…俺も、誰も知るわけがないだろ！第一、知る手段なんてどこにもないし…』

涼太が事故した

19の春

俺らは何やってたっけな、なんて

亜『・・・でも、』

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あぁ、…俺はこれから最低な言葉を発することになる

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亜『だからって、会いに来ないのは

それとこれは、別の話だろ』

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きっと彼女にとって、これは

一番言われたくなかった言葉

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亜『迎えに来ることが全てなら、事故ったって、
今元気にやってる姿、見せにくるのがふつーだろ』

「……そうだよ。」

「だからね、

涼ちゃんはきっと、汲み取って欲しかったんだと思うよ。」

亜「・・・くみとる？」

「涼ちゃんのお母さんは伝言を頼まれたって言ってたけど、、きっと涼ちゃんは言葉にしてない、その本質の部分を伝える為に私に番組をみるように促した」

亜『本質って、どうゆうこと？』

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「あの春、俺は会いに行ったよ、

でも、今は会いに行けない

ちがう、行けないんじゃなくて、

行かない

もう、待つな

ってことなのかな……」

涙する彼女をただ見つめるだけ

俺は結局、何もできない

あの頃とひとつも変わってねぇよ

奪いに行く、は

ただのかっこつけ

だから俺は口を開いた

『"A"

涼太との、この話を踏まえた上で聞いて欲しい

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俺にとってAはずっと大切な人だよ

高校の時からずっと

涼太のことも昔から知ってるし、小笠原さんって呼んでた頃から何かと気にかけてた

好きだったから、

今も

俺は、Aのことが好きです

Aのことを、ずっと傍で幸せにしたい

俺のことも、考えてみてくれませんか』

一世一代の告白

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