さよならホワイト２ (ページ26)

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お誘いページ26

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12月

師走っていわれるくらい、やっぱり忙しくて

土日休んでも、もう月曜⁉って言うくらい疲れがとれない

年末年始なんてなくなっちゃえってくらい恨む

けど、イルミネーションが煌めいて
少しずつロマンチックになっていく街並みを見るのは、すき

だから12月も、すき

『クリスマスかぁぁ。』

同期のひとりの子がそう呟くと、彼氏のいない女性陣がうなだれていくのがわかる

私も、憂鬱だった

いつも冬は、涼ちゃんが忙しいっていってた時期なのを思い出す

あの頃は、会えないのかな、でも、ちょっとだけなら、、

って、会う会わないの問題でドキドキして

クリスマスの夜は電話したりなんかして

今ではもう、「過去」なんだな

今の二人の状態なんて、はたから見れば自然消滅じゃない？って感じ

でも勝手に終わらせてもどうかとも思うけど、涼ちゃんはもう私の事なんかとっくに忘れてるのかな

ふと右手薬指に光る指輪をみてみれば

もう、迎えになんて来ないんじゃないか

と不安に襲われる

だって何の確証もない

口約束だよ

あの時、ふいに出た、ただの言葉だったのかもだよ

押しつぶされそうになった時は、涼ちゃんには内緒だけど…

こそっと指輪をはずす

その頻度が、最近は多くなった気がする

疲れてるのかなぁ、とこめかみをグリグリ押して
仕事を再開する私のパソコンに一通のメールが届いた

送り主は私の斜め前のデスクの彼女

【件名：男女による交流会のお誘い】

・・・

いやこれ合コンか！！！

行かないですよ～と口パクで答えれば

お願い！って手をパチンと顔の前で合わせてくる

休憩中

「ふつーにLINEで送ってくればいいじゃん」

『いやだって携帯さわれないし…』

「どっちにしても行かないよ、」

『A彼氏いないじゃん！』

いるよ！……って自信持って言えたらどれだけ

誇らしいだろうか

彼氏、なのかもわかんない…

「でも25日は予定があるのー」

『やだ、ハレンチ、彼氏もいない子が何言ってるの！』

良かった、亜嵐くんのお誘い引き受けといて

そのまま、約束通り亜嵐くんとのご飯に行くために仕事を頑張ってたら

ピロンッ

またメール