さよならホワイト２ (ページ22)

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オワリはじまりページ22

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帰り道

小笠原さんが話してくれた話を今でも覚えてる

涼太の家に遊びに行った夏、こんな会話を交わしたらしい

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…

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「はぁ、勉強勉強っていやになるよ」

涼『そっかぁ、受験なぁ』

涼『それ終わったらすぐ卒業じゃん』

「涼ちゃんとこは1日に式あるんでしょ？私たちは9日なんだよ」

涼『3月9日ってもろ狙いにきてんじゃん笑』

『卒業、しに行かなきゃなぁ』

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「それ聞いて、来ると思ったんだけどなぁ、今日」

亜『俺も待ってたよ。

俺に会いに帰ってきてくれたの？♡
ってボケかます用意はできてたんだけどなぁ』

「ははっ、なにそれ笑笑」

笑った

俺の言葉で

俺の好きな笑顔で

今すぐにでも「好き」って言葉がこぼれてしまいそうになるのを抑えて

最後になるかもしれない手をはなした

まさか、本当に描いていた未来が来るなんて知らずに

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『あの、もし隣空いてたら座っていいですか？

私、椎名みのりっていいます。よろしくね』

これがしーちゃんとの出会いだった

大学の入学式、空いていた隣の席に座った女の子

なんでか下の名前で呼ばれるのが嫌なんだとかいって、椎名のしーちゃん(笑)

仲良くなってきた頃、そのしーちゃんが
言い出したのが

し『わたし、大学でかっこいい人見つけちゃったんだよね、あ、ほら！あの人！！』

指差した先にいたのが

亜『えっ！小笠原さんじゃん』

「なんで白濱くんがここにいるの？」

し『ふたり知り合い⁉』

僕達の時間がまた

動き始める音がした