さよならホワイト２ (ページ18)

今日:4 hit、昨日:1 hit、合計:44,376 hit

悪あがきページ18

.

先『おいお前ら！！！そこで何してんだ！』

先生の声でその場が一気に静けさを増す

友『あ…あ、遊びですよ！遊んでたら
暑さでこいつ鼻血だしちゃって笑』

その場から一刻も早く逃げ出したいようなもう一人のそいつは苦笑いで先生を交わし、

俺が殴ったそいつを連れて保健室に行った

先『白濱、ほんとに遊んでただけか？』

先生の顔が、声が

突き刺さる

何で俺は、あそこで

「はい」

そう答えてしまったんだろう

.

翌日、特に何も変わらない生活を送った

ただ、変わったのは

部活には行かなかった

選抜メンバーには
結局あいつらと同じだと思われんのかな

メンバーに落ちた瞬間、行かなくなる思考回路のあいつらといっしょにされんのかな

幸い、昨日のことが先生にチクられることもなく

あいつらと付き合うこともなくなった

帰り際、下駄箱で見覚えのある名前に目がとまる

山下、って同じ部活の仲間

そのネームプレートに何故か無性に苛立って
思わず、そいつの下駄箱をグーで叩きあげたその時

「白濱、くん？」

あの子と久しぶりに顔を合わせた

.

.

サッカー部が練習するグラウンドがみえる位置

俺が部活に行かないことを不思議に思ってないってことは、昨日の、見てたのかな

亜『……軽蔑した？』

「しないよ」

亜『……さっきの、下駄箱の、

山下ってあいつ、選抜なんだ。同じクラスで、1年からいっしょにサッカーやってきて。

ムカついた、…ってだけであたるのは

最低だよなぁ…。……』

自分のやったことの反省は、してもしきれないけど

誰かに、聞いて欲しかった

表に出して吐き出さないと、俺自身が壊れる

その寸前まできていた