さよならホワイト２ (ページ13)

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白朝夢ページ13

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ryota side.

差し込む光で眩しさを覚えた

ホテルで迎えた朝は

白いシーツに溶け込む彼女の肌が隣にあって

まるで何事もなかったかのような二人

昨夜、うずくまって泣き崩れる彼女を抱きしめることもできずに、お互いベットの両端に寄って眠った

しばらくすると鼻をすする音が、静かに心地よいリズムを刻む寝息に変わったことを安心して

そこで記憶は途切れた

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寝れたんだ……

Aじゃなくて、自分にいった言葉

あんだけ酷いことをしておきながら、普段通りに
繰り返す生活サイクルに嫌気がさした

東京観光に来ていた俺らの2日目

「・・・おはよう。」

俺が考え事をしている間に起きていたAの
声にビビって

思わずベットになだれ込んだ

「ふはっ」

柔らかい笑顔をみせたAはいつも通りだった

俺を起こすために伸ばされたその細い腕に
触れれば、またニコっと笑って

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あれ？…天井……

視界からAが消えてその代わりに
ゆっくりと映ったのはホテルの部屋の天井

騙された

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Aはしてやったり顔で俺のことを笑ってる

起こそうとしたのはフリで、すぐ手を離されて
またベットに後ろからダイブ

涼『"A～～"』

なぁ、昨日のことはほんとに現実？

まだ夢を見てるみたいだ

でも、起き上がったAが右薬指にはめる

"ソレ"で時は進んでいるんだと実感する

「あのね……、昨日は泣いてばかりで1番伝えなきゃいけなかったことが言えなくて、、

ごめんね

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涼ちゃん、涼ちゃんが待っててって言うなら、

私、いつまでも待つよ

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涼ちゃんが迎えに来るって言うなら

ずぅーーーーーーっと

待ってるよ」

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俺が選んだ指輪をはめる彼女が

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とてつもなく綺麗で

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幸せそうに笑うから、

抱きしめたくなった