さよならホワイト２ (ページ11)

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カ行ページ11

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私がお手洗いに行っているうちに

二人がお会計を済ませてくれてたこともあり、すんなりと店を出た

龍友くんにも悪いと思って、お金を渡そうとするのに、どこまで言っても受け取らないのは亜嵐くんといっしょだな

龍『Aちゃん、もう体調は大丈夫なん？』

優しくオブラートに包んでくれるところが

彼のいいところ

きっと今の状況でこの3人のうち私の涙のワケを
理解してない人なんていなくて、

それでも見なかったことにしてくれてるようで

「ありがとう、せっかくの再会だったのに、、
ごめんね」

私も合わせた

いつからか、社会で上手く生きていく術を
学んでいく私達は

それと引き換えに何か大事なモノを失っていくような気がする

それさえも分からない今だから

また、後悔するのだ

龍『連絡先、交換しとこーや、
そんでまた近いうちにでも呑も！亜嵐くんとはまたジムで！』

龍友くんの提案になんの躊躇いもなく携帯を差し出した

新しく買いかえた私の携帯の電話帳に
片寄涼太の名前はない

入っていたら並びなのかな、とか思ったりして

"数原龍友"の文字をなぞる

夜が更ける前に分かれた3人は

また別々の生活に溶け込む

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alan side.

久しぶりにAの泣いてるとこを見た昨夜から

ずっとモヤモヤしてる

いつもなら笑って過ごす呑みの時間に
Aを苦しめた

龍友くんを連れてきたこと失敗だったかなー
と思うけど、別に龍友くんが悪いわけじゃなくて

むしろ俺に責任があって

亜『っアー！もう！』

むしゃくしゃした感情に蓋をするように

眠った夜の夢は

涼太のいる、7年前の俺らを蘇らせた