櫻と葉っぱの栞 S ページ7
「はぁ〜、にしても久しぶりにめっちゃ寝た」
「そうだね〜。翔ちゃん仕事中は眠り浅いもんね」
「スイッチ入っちゃってるから、寝れないんだよね」
仕事モードに入った瞬間から、それは終えるまでなかなか切れることはない。だからか少しの物音でも無意識に反応してしまい、疲労の溜まり方が人よりだいぶ早いのだ。
もうこれは職業病の様なものだと笑えば「翔ちゃんらしいよ」と相葉くんが笑ってフォローを入れてくれた。
「あっ。そろそろ帰ってくるって」
「お、本当だ」
携帯に帰宅の連絡が入っている。
ちょうど良い。調査依頼の事も聞けるし、先に行って待っておこう。
「相葉くん、みんなが来るまで一緒に報告書でも書いておこうか」
「そうだね。今回はちょっとイレギュラーが起きたし」
「うん。ふふ、まぁただの凡ミスだけどね」
「いやぁ、あれは本当にビックリしたー！」
「いや一番焦ったの俺だから！」
ごめんって〜。けど久しぶりにヒヤヒヤしたよねー！ 俺ピンチだーって思っちゃった！
なんて、何故かテンションが上がっている相葉くんにもう、と思わず俺は眉を下げて笑ってしまう。
そう言っている間にもリビングから続く廊下の行き止まりへと到着。
しかしそこは右も左も続く廊下はなく、ただ突き当たりの壁へカバーを付けられたパネルが見えるのみ。
俺はそのカバーを上へスライドし現れた数字のボタンへパスワードを入力。
それから2人ともパネルの上にある超小型カメラへ目線を向けた。
ピッ…ピッ…ピッ…ピッ…
[指紋認証 完了]
[虹彩認証 完了]
ピー……ガチャッ……
パスワードと指紋認証、虹彩認証とかなり大袈裟に見えるが、こういう世界に居る俺達にとってはセキュリティは万全じゃなくちゃいけない。
機械的な音が鳴ってロックが解除された瞬間に何も無かったはずの壁が自動ドアへと変わり奥から、エレベーターが俺達を迎える。
迷わずエレベーターに入れば扉が閉まり、機械的な音と共に2階へ運ばれた。
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あやりゅ。(プロフ) - えべすさん» えべすさん！コメントありがとうございます(^▽^)oとても嬉しいご感想、これからの励みにもなります！この先も遅い更新だとは思いますが、頑張ります！ (2019年5月1日 20時) (
レス) id: 9eb6dfdccb (このIDを非表示/違反報告)
えべす - とてもワクワクしながら読んでいます。大変だと思いますが､尊敬しております(^^)v (2019年5月1日 10時) (レス) id: 0ca7106291 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あやりゅ。 | 作者ホームページ：http://ayaryu
作成日時：2018年7月5日 2時
