保健授業、はじめます【N.Kazunari】 (ページ4)

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和「シートベルトしめてくださいよ」

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二宮先生の車の中、

少し甘い香りが漂っている

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勝手に私を早退させたお詫び(?)で

私を車で送ってくれるらしい

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和「....」

あ「....」

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沈黙の続く車内に

先生がノリノリのロックを流した

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和「どう言う意味ですか?あれ」

あ「へ?」

間抜けな声を出した私を少し鼻で笑ったように見えた

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和「...あれ、俺が女には興味ないってやつ」

あ「.......あ」

あの時の....

あれは言っていいのだろうか...

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しばらくだまっていると

和「はやく」

って

いつもと違う低い声で言われたから

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あ「はい、えーとですね...実は先生、ホモっていう噂がありまして」

すぐ口を開いてしまった

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あ「なんか他の女子が、美術の大野先生と二宮先生が仲いいのを見て変なうわさを流しちゃって......」

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・

――ｷｷｨｨｯ

急にブレーキを踏んで

こちらを見てくる先生

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和「信じたんだ.......じゃぁ、嘘ってこと証明してあげるよ」

またあの笑顔で

近づいてくる先生

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和「今度は誰にも邪魔されないね」