47話 ページ6
___side
そしてこの日の学校は最悪だった。
学校へ着くなり、皆が俺を見る目はいつもより酷くて
教室へ入ると
『来た来た。おい！聞いてみようぜ？』
俺が席へ着くまもなく数人の男子が俺を取り囲んだ
｢……なに……？｣
『これ、お前がしたんだろ？』
そう言って男子が指さしたのは黒板一面に書かれた落書き
そこには
《俺は嘘をついてない》
《皆の方が視えないから悪いんだ》
《皆死んじゃえばいい》
｢…っ！……なに、これ｣
『お前が書いたんだろ？嘘つくなよ！』
ドンっと肩を押されよろめく
もちろん俺には身に覚えが無い
ふと視線を感じ、そちらを振り向くと
俺の方をニタニタ笑いながら見てる1人の男子
……いや、あれは。
｢っ……｣
『あ、おい！待てよ逃げんな！』
逃げ出した男子…幽霊を追い俺は走った
クラスの男子も初めは追いかけて来てたが、いつの間にか諦めた様で
俺が幽霊に追いついた時には居なかった
｢…はぁ、……なんで、あんな事したの？｣
一つも息が乱れていない男子を見つめ問いかける
《……君の声を拾ってあげたんだよ？》
何の悪びれもなく男子は言った
《それに、こうしたら君は僕にかまってくれると思って》
そう言いまたニタニタ笑った
この笑い、何か気持ち悪い
｢…余計な気を使わせちゃったんだね。
でも、もうやめて。俺は君にかまってあげられない｣
ちょっと強めに言い過ぎたかな
と、その時だった
ズシッ
｢っ！｣
足に急な重みがのしかかった、
見るとさっきの男子が俺の足を掴んでいて
《ねぇ、何でそんなに我慢するの？
僕と遊ぼうよ！あんな奴らの所戻るよりよっぽど楽しいよ？》
グイッと引っ張られ、バランスが崩れコケてしまった
｢…っ離せ、今は君にかまってられないんだって！｣
男子との小競り合いが続く中
『あ！こんな所に居た』
最悪なタイミングでクラスの男子がやって来た
｢っ、さいっあく｣
『山田君、そんな所で寝そべって何してるの？』
意地悪そうに口角を上げながら近付いてくる
《そうか、あいつらを呪ってやれば良いんだ》
｢えっ｣
突然足の重みが無くなったと同時に、目の前の男子達が悲鳴を上げた
『目、目が見えない！なんだよこれ！』
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きんとき(プロフ) - やまたかさん» コメントありがとうございます。有難いお言葉です、頑張りますので暖かく見守って下さればと思います (2020年1月23日 23時) (
レス) id: 979c554592 (このIDを非表示/違反報告)
やまたか - 移行おめでとうございます！これからも更新頑張ってください！応援してます！ (2020年1月23日 22時) (レス) id: 6533d85759 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：きんとき | 作成日時：2020年1月22日 23時
