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知念side


伊「俺も一緒にするから1回やってみよう」



「…は、はい」




さっきの見ただけでって、緊張するし。
何より怖い



だって、このサポートがしっかり出来てなかったら、退治屋の人が大怪我する事だってあるはずだから



無意識に力が入っていたのだろう、僕の肩をポンポンと優しく叩いてくれた伊野ちゃん



伊「そんな力むなって、俺一応居るからね?ほら、通信繋ぐよ」



伊野ちゃんが通信機のボタンをピッと付けると、ガャガヤと音が聞こえ出した




伊「もしもーし、伊野尾でーす。聞こえてる?」



伊野ちゃんの呼びかけに答えるように、ザザっとノイズ音がしてから声が聞こえた



薮「…はいはい、聞こえてるよ〜」



伊「おけおけ、涼介とは合流出来た?」



薮「おう!さっき合流した。で、今回の鬼の数は?」



伊「ちょっと待ってね」




そう言うと伊野ちゃんは僕に目配せした



多分、僕が言えって事だよね



「えっと、薮ちゃんの位置から南に2体北東に1体で計3体、です」



チラッと伊野ちゃんの方を見て見たら…



伊「上出来」



と言って親指を立ててた



薮「おけおけー、てか伊野尾。もう知念君に実践させてんのか?」



伊「そうだよ、この子良く出来る子だからさ〜どんどん経験積ませるつもり」



薮「へぇ〜伊野尾がそこまで言うとはね〜…って、おい! 涼「今日はちぃちゃんがサポートなの?!」」



薮ちゃんの声の途中で涼介が割り込んできた



「う、うん。一応…伊野ちゃんも居るけど」



涼「へへっ!そっか!頼りにしてるよ!」



耳元から涼介と交代した薮ちゃんの溜息が聞こえる



光「ほら、2人共!行くぞ!」


涼薮「「おう!!」」




そこからは、伊野ちゃんと2人で鬼の動きや位置などを伝え3人をサポートして行った



伊「ねぇ、侑李見てみる?」



「ぇ、何を?」



伊「まぁ、見てな」



そう言うとまたキーボードを叩き始める伊野ちゃん



しばらくしてほれっとモニターを指さした



僕が覗くとそこには、鬼と戦ってる皆が映ってた



黒い不気味な影をどんどん斬り伏せて行く



凄い。カッコイイ




伊「それ、本人達に直接言ってあげて
もう、俺慣れちゃって普通に見えてるから」



「え、僕、今声に出てた?」



伊「うん、出てたーふふっ」



何か、恥ずかしいんだけど…



こうして、僕のサポート役デビューの日は無事に終わった




と、思いたかったんだけどな…

なんで、いるの?→←サポート役



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作者名:きんとき | 作成日時:2019年4月17日 8時

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