検索窓
今日:9 hit、昨日:0 hit、合計:21,472 hit

ホントの考え ページ37

涼介side



隣に誰かの気配を感じて目を開けた




「…、にい……ちゃん?」




久しぶりに声を出したからなのか、掠れた声しか出なくて自分でもびっくりした




雄「ぉ、わりぃ、起こしたか?」




兄ちゃんの問いに首を横に振る




そして沈黙が流れ出した





だって、何年ぶり?




8年ぶりか…




話したいけど、変に緊張して話せない


そんな時、兄ちゃんが口を開いた




雄「……元気に、してたか?」




少し頭をポリポリかきながら聞いてきた




そんな兄ちゃんを見て何も変わってない事に安心した




兄ちゃんは、恥ずかしかったりした時誤魔化すために体のどこかをかくんだ




それは8年前から変わってなかった




そんな兄ちゃんが面白くて俺は笑ってしまった




「っ、いったぁ」




雄「お前肋折ってんだぞ、そんな思いっきり笑うな!痛いに決まってんだろ」




その後、俺の怪我の具合を聞いて



丸一日寝てた事も聞いた





「……兄ちゃん、今まで何してたの?」





俺の一番の疑問




だって、父さんと母さんが死んでから



俺の家族は雄也兄ちゃんしか居なかったんだもん




心配だってするし





それに何より1番は……





寂しかったんだ。




そんな俺の考えを読み取ったのか、兄ちゃんは口を開いた




雄「…長い間、一緒に居れなくてごめんな
寂しい思い、させたよな
ほんとにごめん。」




怖そうな見た目とは裏腹に、困った様に眉を下げ謝る兄ちゃん





ワンコみたい





「…寂しくないって言ったら嘘になるけど
でも、俺には伊野ちゃんと光君、薮ちゃんが居てくれたから」




俺が答えると「そっか。」と言って目を伏せる兄ちゃん




そして、真剣な眼差しで俺を見た





雄「涼介……


俺と一緒に修行に行かないか?」






「……へ…?」







全く内容を理解してなかった俺はとても気の抜けた返事をしてしまった

・→←・



目次へ作品を作る
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (37 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
184人がお気に入り
設定タグ:Hey!Say!JUMP , 退治系
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:きんとき | 作成日時:2019年4月17日 8時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。