飛抹屋 part2 (ページ32)

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圭人side

ギリギリと音が鳴る山ちゃんの刀

時より顔を歪ませる山ちゃんは、きっと怪我してる所が痛いんだ

…僕は一体何をしたいんだよ

今1番近くにいる仲間に無茶させて

取り憑かれている仲間の事を守れなくて

……僕は、ほんとに、何を…

雄｢おい！イケメン君！しっかりしろ！

お前、岡本さん所の息子なんだろ？！｣

突然山ちゃんのお兄さんが言った言葉

なんで、父さんの事…

雄｢もっと自信持て！
あの人はお前の事、自慢の息子だって言ってたぞ！｣

…ぇ？

｢とう、さんが…？｣

雄｢あぁ！｣

ｶﾞｷｨｰﾝ!!っと大きな音が響いたと同時に山ちゃんの体が僕の方へ飛んできた

涼｢っ！、がはっ、！｣

山ちゃんをキャッチし、僕は取り憑かれている仲間に向き直った

(早くしないと、山ちゃんの呼吸がおかしい。もしかしたら肋骨、何本かいってるかもしれない)

｢山ちゃん、ごめんね。苦しいはずなのに無茶させて｣

山ちゃんをそっと降ろし、僕は呟いた

息の荒い彼は必死に首を横に振り、

涼｢…はぁ、だい、じょ…ぶ。はぁ、はぁ……け、いと…｣

｢…ん？｣

涼｢………仲間、たすけて…きな………？｣

僕に親指を突き立て送り出してくれた山ちゃん

待ってて

早く皆を正気に戻して、直ぐに手当するから

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雄｢ふぅー、大丈夫そうだな｣

天｢僕を目の前にしておいて余所見してんの？……ムカつくっ！｣

大きな鬼が雄也に向かって拳を振り下ろした

雄｢あの2人でイギリス支部の職員は全員だな｣

雄也は右手を目の前にかざし、目を閉じた

雄(出て来い『阿修羅』！)

天｢…っ！！な、なんだよ、、こいつ！｣

微弱な衝撃波と共に

雄也の体が紫のオーラに包まれた

雄｢今日は元々お前と戦うつもり無かったからひくが、ある程度の傷は負わせないとな
…父さんと母さんの為にも！｣

雄也が言った途端、紫のオーラは1匹の獣の姿となり天道に襲いかかった

天｢うっ！わあぁぁあ！！｣

天道の意識が逸れたのか、実体化していた鬼はサラサラっと黒い砂となり消えていった

そして、

圭｢皆を……返せぇぇえ！！！｣

同時に、圭人の攻撃が支部の2人の黒いモヤを切り離した